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2009'01.31 (Sat)

「だから、ヨーグルトではなくケフィアなんです。」 第六章


【More・・・】

「おかしいなぁ…ない。」

研究所内のありとあらゆる資料棚の引き出しを漁ったが、
目当ての物は見つけられなかった。
明日の論文発表会で是非使いたいと思ったんだけど…。
僕は研究所内の探索を諦め、母屋内の探してみることにした。
僕が探しているのは、四年前の発表会で使用した
資料を挟む折りたたみタイプの黒いバインダーだった。
別にどうしてもそれでないと駄目なわけではない。
どれに資料を挟もうが構わないのだが、
あのバインダーを使えばスムーズに発表を行える気がしたのだ。
一種の願掛けみたいなものだ。
科学的根拠がないとは分かっていてもそういうものにすがりたくなるのは避けることの出来ない人間の心理だろう。
どのみち明日の発表会用の資料は一週間前にまとめ終わって
もう何度も確認済みで今夜はすることがないし、発表会前夜なので興奮して眠れないだろう。
時間はまだある。それに少しでも体を動かすことで気が紛れるだろうし。
とにかく、明日は今までの研究成果を存分に発揮するだけだ。
…そう、論文発表会は明日なのだ。

見村さんと熊沢さんがうちを訪ねてきた時に、
たわいもない話から僕は研究のヒントを得る事が出来た。
僕はこれまで一度『ケフィア』として醗酵した物質からもう一度『ケフィア』を
搾取する方法を模索し、醗酵物質だけに注目していた。
それが結局は研究の遠回りになるなんて思いもしなかった。
成功の鍵は醗酵した元の物質ではなく副産物の方にあった。
一度『ケフィア』として醗酵した物質からは二度と『ケフィア』の作用が通じない。
だがその副産物では、なんと『ケフィア』が搾取できたのだ。
つまり、例えば牛乳を醗酵させチーズを作るとする。
その際に必ず副産物である乳清『ホエー』が大量に発生する。
そのチーズを更に醗酵(僕はこの場合、腐敗させた。腐敗もある意味醗酵作用である。)
させても『ケフィア』は搾取できない。
代わりに『ホエー』を醗酵させる事で『ケフィア』が搾取できたのだ。
実のところ、何故そうなるのかまでは解明出来なかった。
それを解明するにはもっと期間が必要だし、
ちゃんとした施設で研究を重ねなければ難しいだろう。
でも、それで充分だった。
デバイスまではわからなくても仕組みさえ理解してしまえば、
後は実験を重ねてデータをまとめ上げれば済む話しだ。
そうなればもう僕の土俵である。
伊達に高校一年の時から彼女に、大学に入ってからは
桑原さんに膨大な量のデータ整理を強いられてきたわけではない。
この分野に関してはその辺の最新コンピュータに引けを取らない自信がある。
事実、僕はこの春から夏にかけて本来ならば
一年はかかるだろうデータ処理を約数ヶ月で完成させた。
もっとも不眠不休での作業になったが自分の中では満足のいく資料が出来たと思う。
結果はどうなるか分からない。でも僕の胸の中には確かな達成感に満ち溢れていた。

だからこそ明日は後悔しないためにどうしてもバインダーが欲しいんだけど、
どうにもこうにも探し出せない。
リビングもダイニングも漁ったがやっぱり見つからなかった。
僕の部屋はマメに整理整頓しているからあるはずないし、残るは…。
僕は自分の部屋の右隣にある扉を見つめた。
彼女の部屋だけである。

僕は今まで彼女の部屋に足を踏み入れたことが数回しかない。
記憶を失った後の彼女からのカウントではなく、その前からも併せてわずか数回である。
家事全般が得意な僕は掃除も例外ではない。
同棲する前からこの家の家事を勝手に担当していた僕は
ちょくちょくリビングやダイニングも掃除していた。
なので自然と彼女の部屋にも掃除機をかけようとしたら咎められた。
彼女の部屋に入ろうとすると無言で扉の前に仁王立ちされる。
そして例の力強い輝きを発する瞳で真っ直ぐ見つめるのだ。
一応プライバシーがあると言いたいのだろうか。
段は研究以外に全く興味を示さず、ずぼらな彼女だがその点だけは頑なに拒んでいた。
しかし僕としても急いでいるわけでもないのに気が焦っているのか、
探してないのが後はそこだけだと分かっていると落ち着かない。
彼女はたったさっきお風呂に入ったばかりなのでもう30分は出てこない。

「仕方…ないか。ちょっと入るだけだし…。」

僕は誰が聞くわけでもないのに言い訳を洩らして彼女の部屋の前に進む。
罪悪感が全くないわけではないが、ほんの少し覗くだけだしそれ以外の目的もない。
後で彼女に謝れば済むだけだし。

僕は何故だか高まってくる心臓の鼓動を抑えながらドアノブに手をかけた。
彼女の部屋は非常にシンプルでベッドと机以外、特に目立ったものはない。
洋服類は全てクローゼットに収納されている。
入院中の衣服を準備するため一度入った事があるのでそれだけは知っている。
僕は改めて部屋の中を見渡す。ベットの上の布団が寝起きのまま乱れている。
特に昨晩は熱帯夜だったので寝苦しかった。
その乱れた布団が妙に艶めかしくて、僕はつい顔が赤面した。
彼女が記憶喪失になってから、当然ながらそういう行為はしていない。
あれから既に一年が経つ。
今は始めの頃みたいにお互い隔たりを作って接することはなくなったが、
それでも恋人同士だった以前のようにとまではいかない。
別にどうしてもそういう行為をしたいわけではないが、
夜独りで寝ているときにどうしようもない寂寥感に襲われる事がある。
そんなときは心の底から彼女の記憶が戻ってくれればと願ってしまう。
僕はベッドを見つめながら小さく溜め息を吐き出し視線を机に移す。
たぶん小学校に上がる時に買ってもらったであろう学習デスクだが、
置けるだけのスペースに目一杯分厚い本が詰め込まれていて完全に物置と化している。
きっとこの机で学校の勉強なんてしたことが一度もないのだろう。
いくら小柄な彼女にしても机や椅子の位置が低すぎる。
この手の学習デスクは高さ調整がある程度出来るはずなのに、
その形跡が見られない事から容易に察せられる。
僕は机の上を見渡したがそれらしいバインダーは見当たらない。
さすがに引き出しの中を漁るのは気が引けたので、
諦めて部屋を出ようとした時にある物が目に付いた。
小難しい科学書が散乱する机の上で一際異彩を放っていたそれは、マンガの単行本だった。
不思議に思い、つい手に取る。
彼女の部屋にあるという事はこれを読んでいるのは彼女だろう。
しかし、僕が知る彼女とこの可愛らしい女の子が表紙を飾ったマンガ本は
どうも繋がりが見いだせず違和感を感じた。
彼女がこういうものに興味を持つとは考えにくい。
とすると、『今の彼女』が興味を持ったのだろうかとも思ったが、
表紙を眺めていてすぐに違うことに気付いた。
表紙がだいぶ黄ばんでいて若干傷んでいる。
絵柄も最近のものではなく随分古い。
背表紙の一番下に記載されている発刊の日付は「2020年6月」になっている。
これはたぶん彼女のお母さんが読んでいたものだろう。そう考えるとすんなり辻褄が合う。
きっと彼女にしてみたらこの単行本はお母さんの遺品なのだ。
お母さんも開いていた本を自分も開くことで過ぎ去った思い出に触れているのだろう。
僕はそんな感慨に耽りながらパラパラとページをめくった。
実のところ僕もあまりマンガ本は読んだことがない。
小さい頃から勉強ばかりだったので、教科書以外に開く本といえば料理雑誌くらいだった。
ましてや少女マンガなんて見たこともないのでちょっとした興味本位だった。
初めは何気なく文章を読み飛ばしていたが、そこに描かれている主人公やストーリーを読み進めるうちに、僕はだんだんとその本に釘付けになっていった。
気付けばもの凄い早さで文字を追う自分がいた。
主人公のセリフ、心理描写、登場人物の反応など
一つ一つ読み進めていくうちに僕の心臓が早鐘を打つ。
気付けばあっという間に一冊を読み終えていた。
僕は続きを読むでもなくマンガ本を元通りに戻すと足早に彼女の部屋を後にする。

そのまま僕は頭を抱えたままリビングのソファーにうずくまった。
今読んたマンガ本から生まれた疑惑が頭の中でグルグル回っていた。

…たまたま偶然にしては出来過ぎている。

でもあれを読んだのは以前の彼女だったわけで…。

いや、だったとしたら何故そんなことを?

待て待て、決め付けるのは早過ぎる…。

様々な疑惑で頭がパンクしそうになり身もだえると、
手に麦茶を持った彼女が怪訝な顔で僕を見つめていた。

「お風呂上がったんだけど…何やってんの、誠一?」

そう言いながら麦茶を一口飲む彼女。僕はハッとして居住まいを正すと

「い、いや!明日発表会って考えると緊張して落ち着かなくてさ!ハハハ!!」

とごまかした。そんな僕をしばらく眺めた後、彼女は優しく微笑む。

「そうだよね。誠一、ここ最近ずっと頑張ってたもんね。
 私には論文とか研究とかよくわからないけど、誠一なら大丈夫だよ。
 発表会も成功するって。」

そういうと彼女は僕の隣に座りテレビのスイッチを入れ「早くお風呂入っちゃいな。」と言った。

「じゃ、じゅあお風呂に入っちゃうね!」

僕は立ち上がり浴室に向かう途中、チラッと彼女の方を見た。
視線はテレビに、首に巻いていたタオルで髪を拭いている。

…もしも、僕の憶測が事実だとしたら、あの彼女は一体何者だ?

論文発表会を前にして新たに浮上した問題に頭を悩まされる。
まったく、これで明日また新しい問題が出てきたら絶対に対処しきれない自信がある。

とにかくコーヒーには気を付けよう。



今年の論文発表会にエントリーしたのは僕も含めてわずか3団体。
例年に比べて随分と少ないので控え室は開放しないとのこと。
発表する順にロビーで待機するようにお達しがあった。
どちらかと言うと僕はこっちの方がありがたい。
あの無駄に豪奢な控え室はどうにも落ち着かないし、思い出したくもない想い出もある。
通常、発表会にエントリーするのはどこかの大学院教授や企業の研究チームがほとんどで、
しかも環境系やエネルギー系に限らず学会は様々な団体のエントリーに応じている。
とにかく将来有望な研究には惜しみなく助力する、といったスタンスだ。
今日僕以外にエントリーした二団体も企業の研究チームらしく、
緊張した面持ちでそれぞれ最終確認をしている。
最初に発表する団体は30~40歳くらいの三人で、
次に発表する団体も同じくらいの歳の男性で五人。
最後に発表する事になる僕はたった一人でしかも明らかに学生といった身なりなので、
かなり異様に見られた。
何かの勘違いかと始めは僕をチラチラ見ていたが、
その中の一人がどうやら四年前に僕が彼女に代わり発表したことを覚えていたようで、
ヒソヒソと声をひそめながら自分達の仲間に教えていた。
おかげで不躾な視線に見まわれることはなくなって済んだが、
それでも孤独でいるのは寂しい。
でもこれは自分で蒔いた種なんだし、何より自分の成果を試す最大のチャンスなのだ。
結果はどうなるか分からない。
とにかく全力を尽くすのみだと本当は縮み上がりそうな気持ちに発破をかけると同時に、
目の前の扉が開いた。
係員が最初に発表する団体の名前を呼ぶ。
ソワソワしたロビー内の不穏な空気が一瞬にして緊迫する。
論文発表会が始まった。

論文発表会は原則的に一団体何名で発表しても構わないが
多くて6名程度が妥当なようだ。
発表時間は20分。時間に満たなくても発表を終えても構わないし、
5分程度の延長ならば許される。
プロジェクターやその他の映像機材の使用は自由。
観覧席からの質疑応答も可能で、通常の発表を行う上でこれといった制限はない。
ただ、あまりにも聞く価値がない発表と判断された時は
強制的にその場で終了という可能性もある。
その判断を下すのは会長及び副会長。
つまり桑原さんの判断次第では絶望に突き落とされる事になる。
それに発表会にエントリーするのは、何も学会と契約を結びたい団体だけではなく、
契約中の団体も学会から発表会にエントリーするよう通達がくる場合もある。
これを『査定』という。
これはいわゆる契約更新で、
あまり成果がなかったり怠惰な研究を続けている団体が対象となる。
これ以上学会と契約を結ぶ価値があるかどうか、
これまでの成果を発表させ審議にかけるのだ。
ちなみに一番目の団体はまさに『査定』らしく、
待ち合い中のロビーで唯一逼迫感を醸し出していた。
会話の端々からも「もう後がない」などかなり切羽詰まった内容が聞こえ漏れてきた。
その中に桑原さんに対する呪詛の言葉も混じっていたが…。

僕は腕時計を確認する。発表会が始まったのがちょうど14時。
一番目の団体が始まってから既に15分が経過している。
次の団体が時間いっぱい論文を発表したとしても25分後には僕の番が来る。
あっという間に過ぎていく時間に段々と気持ちが焦ってきた。
考えてみれば前回の発表会の時は本来僕が発表するつもりではなかったし、
それに伯母さんの思わぬ妨害のせいで意識も朦朧としていて
悠長に雰囲気を味わっている場合ではなかった。
だからここまで緊張するものだとは思ってもみなかった。
普段からあまり緊張する場面に慣れない性格なので
胃のあたりがさっきからおかしいくらいにキリキリと鳴っている。
一度はあの舞台に立ち論文を発表しているのだと自分を励ましてみるが、
思えばかなり睡眠薬が効いていたためほとんど何を喋ったかすら覚えていない。
僕は気持ちを落ち着かせるために大きく深呼吸をして頭の中で発表する内容を
もう一度整理しようと目をつぶったと同時に、発表会場の扉が開いた。
目を見開き扉に注目すると、顔面蒼白でうなだれた発表者が覚束無い足取りで出てきた。
その様子から察するに『査定』で満足な評価が得られず契約が打ち切られたようだ。
その姿があまりにも無惨で、僕も次に発表する団体も顔を上げられずに俯いたまま見送った。
きっと隣の人達も今、僕と同じことを思ったはずだ。
…次は我が身だと。

ちなみにこの発表会で何組だけ契約出来るという制限はない。
優秀な発表をした団体なら何組でも契約するし、もしも逆なら一組とも契約は結ばない。
競争というわけではないので発表者同士敵対意識を持たなくて済むが、
こんな時はむしろこの人達がライバルだったら、と思ってしまう。
それほど見るに耐えないほど絶望に打ちひしがれた姿だったからだ。
感傷的になっている僕らをよそに、係員は無碍もなく次の発表者を呼び出す。
大の男五人が声をうわずらせて発表会場に入っていった。
今の光景にすっかり参ってしまったらしく、トボトボと背中を丸めて扉の中に吸い込まれていく。
あの様子ではまともに発表する事は容易ではないだろう。

二番目の発表が自分でなかったことに安堵しつつ、
僕はいつ自分の番が来てもいいように
落ち着かない精神を無理矢理落ち着かせるため強く瞳を閉じた。





大学の実験棟内にある僕らの研究室。
いつものようにたわいもない談笑を交わしている彼女と野原さんを尻目に、
僕はレポートの作成に追われていた。
書いても書いても減らないレポート。
打ち込んでも打ち込んでも次々に出てくる実験結果。
自分が今何をやっているかすら分からないが、
そんなことに思考を使う余裕が無いほど次々にレポートと処理すべきデータは増えていく。
とうとう限界に達した僕はキーボードを両手で叩くと振り向き、
ずっとお喋りを続ける彼女達に怒鳴りつけた。

「いい加減にしてよ!喋っている暇があるなら手伝ってくれたっていいじゃないか!」

すると二人は談笑をピタリと止め、無表情のまま僕に近付いてくる。
そして相変わらずの無表情だが威圧感のある瞳を僕に向け、彼女は呟いた。

「あなたにとって科学とはなんですか?」

突然の質問に戸惑う僕をよそに、野原さんが満面の笑みを浮かべ舌っ足らずな口調で言った。

「あのねあのね♪イチゴは『えんじにあ』だからよく分からないんだけどねぇ♪
 科学ってとっても楽しいのぉ♪
 イチゴがねぇ『これは何ですかぁ?』って聞くと
 すぐに『これは○○ですよぉ♪』って答えてくれるのぉ♪
 そして一緒に輪になって踊るんだわぁ♪科学はまるでおもちゃ箱だわぁ!」

そう言うと野原さんは僕と彼女の手を取り三人で輪になってグルグルと回り始めた。
真ん中に誰もいないのに『かごめかごめ』を音痴に歌い出す彼女と野原さん。
三人の輪は徐々にスピードを上げていく。僕はたまらず目を瞑る。
足が着いていかず手がちぎれると思った瞬間、動きが止まった。

恐る恐る目を開くと、そこは学会の控え室だった。
相変わらず無駄なほど豪奢な調度品に囲まれている。
足元には高級そうな絨毯が敷かれていて、その一カ所に黒くコーヒーの染みが出来ていた。

「どうしたの、ボーイ?私の持ってきたコーヒーは美味しくなかった?」

驚いて顔を上げるとソファーに肢体を乗せ、呑気そうにくつろぐ伯母さんがいた。
伯母さんは僕を一瞥すると声を上げ笑い出す。

「科学が人類に何をもたらしたというの!?破壊と殺戮だけじゃない?
 これ以上研究を続けたって無意味よ!科学を捨て去る方がよっぽど人類に有意義だわ。」

反論しようとしたが声が出ない。
そんな僕を一瞬もの凄く寂しそうな顔をした伯母さんが無表情に僕に手を向ける。
その手に握られていたのは、拳銃。

「そんなに研究がしたいんなら科学の恩恵をしっかりその体で受け止めなさいな。
 グッバイ、ボーイ。」

銃声がしたと同時に僕は目をつむった。
そして体のどこかから激痛が走ると思ったが、何ともない。
不思議に思い体中をまさぐると、正面から小さく鼻を鳴らす音が聞こえた。

顔を上げると桑原さんが微笑みを浮かべたまま僕を見つめている。
ただし、その目は決して笑っていない。

「科学なんて救いのない信仰宗教と同じです。
 この世の中、あなたは本当に素晴らしいものだと思いますか?
 もし思っているならばそれは単なる妄想です。下らない。」

そう言うと桑原さんはしばらく僕の顔を凝視して、つまらなそうに溜め息をついた。

「話は以上です。私はあなたとは違い忙しい身なのです。さっさと帰りなさい。」

僕に興味を失ったように机の上の書類に視線を落とす桑原さん。
その理不尽な扱いに腹を立てながら僕は副会長室の扉を開けた。

ソファーに座りながら彼女はテレビを眺めている。
黙って突っ立っている僕に気付き、手招きをする。

「帰ってたんだ、誠一。一緒にテレビを見よ?」

照れたように微笑む彼女に促され僕はソファーに腰掛けた。

「ねぇ、誠一。私は本当に記憶と戻さないといけないの?
 研究に携われない私って価値がないの?」

答えに窮する僕に彼女が苛立ち始める。

「そんなに科学が大事なの!?研究を続けて意味があるの!?平凡でもいいじゃない!
 あなたがやらなくったって、私がやらなくったって、結果なんて一緒じゃない!!」

いたたまれなくなった僕はなおも叫ぶ彼女をおいてリビングを抜け出した。
研究所の窓からは西日が射している。無機質な研究所は茜色に染まっていた。
その中に一人、実験器具に向かい白衣を見に纏った彼女が
僕に気付き抑揚のない声で尋ねる。

「あなたにとって科学とはなんですか?」

無表情で無愛想だけど力強い光を放ち、真っ直ぐ前を見る彼女の瞳が僕を捉える。
僕は質問を質問で返す。

「君にとっての、科学って何なの?」

小首を傾げる彼女が「憶測の範囲内ですが」と前置きをして答える。

「恐らくあなたが抱いている答えと同様の答えが得られるかと思いますが。」

僕はそれを聞いて微笑む。そして彼女に近付きその華奢な体を抱き締めた。
おもむろに彼女もそっと僕の腰に手を回す。
なんだ。答えは出てるじゃないか。

「僕にとっての科学はね」



ハッと気付き目を開けると、そこは発表会場前に待機するよう言い渡されていたロビーだった。
扉の前にいるガードマンが怪訝そうな顔で僕を見ていた。
背中にうっすらと汗が滲んでいる。

…なんだ、夢だったのか。


僕は腕時計で時間を確認する。僅か数分だが眠りに堕ちていたらしい。
そういえば昨晩は緊張と考え事をしていて結局一睡も出来なかった。
今まで張り詰めた緊張の糸が切れてしまったのだろうが、まさか眠ってしまうとは…。
太いのか細いのか分からない自分の神経に落胆し、溜め息を吐き出した。
しかし、今の夢は一体なんだったのだろうか?
詳細までは忘れたが色々な人が出てきた気がする。
そして、何か大事なことを言われたようだが…。
思い出せない。
思い出せないけど、何故だか桑原さんが腹立たしかったという一点だけは覚えていた。

そんなことを考えていると、丁度良く二番目の発表団体が退場してきた。
時計を確認すると20分は経過していたので
途中退場させられたわけではないが、その表情は暗い。
入る時以上に肩を落としている様子を可哀想に見送っていると、
案内係の職員に名前を呼ばれた。
返事をして立ち上がったときに僕はあることに気付く。
いつの間にか高鳴っていた心臓の鼓動が収まっていた。
胸に手を当ててみると脈拍は安定しているし、
それまでガクガクしていた足の震えが止まっていた。
たった数分だったが眠ったのが良かったのだろうか?
思考も霧が晴れたようにすっきりしている。
いつまでも動こうとしない僕に業を煮やしたのか、
不機嫌そうにもう一度名前を呼ぶ案内係に笑顔で応える。
僕は弾む気持ちを抑えるようにゆっくり扉を開いた。
発表会に立ち向かうには、最高のコンディションだ。


日本エネルギー開発促進学会の論文発表会は巨大なすり鉢状になっており、
演台はすり鉢の一番下にある。
つまり発表者は観覧者全員から見下ろされる格好だ。
会場の四方に大型スクリーンが設置され、
照明は常に暗転しているので観覧席に座る人の顔は目を凝らしても見えない。
すり鉢の最深部にある演台付近だけがぼんやりと光っている。
僕は発表の場に続く階段をゆっくりと下っていく。
意外と急勾配なのに驚かされた。
四年前、睡眠薬にやられて自分の足で立ち上がることすら困難だった僕を
ガードマンの人が抱えながら階段を下ってくれたが、よく転ばなかったなと感心してしまう。
僕は視線を観覧席に移す。この中のどこかに彼女もいるはずだ。
確か早めに家を出た僕より少し遅めだが、野原さんと一緒に来ている事になっている。
論文発表会が終わったら疑惑を究明しなくてはいけないだろう。
彼女は今、どんな気持ちでここにいるのだろう?
分からないけど、とりあえず今だけはただ僕の発表を聞いていて欲しい。
君の助手としてずっと側にいたことが、どれだけ有意義な時間だったかを知って欲しい。

階段を下り終え、僕は光に包まれた演台に立つ。
そしてもう一人、きっとお偉方なのでこの近くにいるであろう桑原さん。
この人には後で確認しなければいけないことがあるが、
それよりもまずこの論文を聞いて欲しい。



「桑原副会長にお尋ねします!科学の発展とは一体何でしょうか!?」

実質学会の最高権力者を名指しする若者に会場がざわめき立つ。
知っている人は知っているだろうし、記憶にある人は記憶にある、
四年前に足へボールペンを突き刺しながら論文を発表した少年に
観覧者は期待と興味の眼差しを向けているだろう。

「ご存知のとおり、先の大戦で大量殺戮兵器として利用された『ヨーグルト爆弾』は現在、
 高効率低資源の発電動力炉『ケフィア』に生まれ変わろうとしています。
 しかし、未だに発電所開設は問題が山積み…。
 果たして本当に『ケフィア』は我々にとって有益なものになろうか、疑問は尽きません。」

研究をしながら、発電所開設に携わりながら、常に一抹の不安が胸にあった。
本当に『ケフィア』を発展させてもいいのだろうか?
僕はまた同じ過ちを繰り返そうとしてはいないだろうか?

「しかし進歩を諦めた時、発展を止めた時に科学は崩壊していくのではないでしょうか?
 まだ若輩者の僕にこれからの未来は曖昧で掴み所のないものです…。
 不安で自分自身が押し潰されそうな感覚に度々おそわれてなりません…。
 それでも僕は諦めたくありません!科学を、研究の発展を止めません!」

何度も挫けそうな時、彼女が支えてくれた。
立ち上がる活力をいつも与えてくれた。
それは彼女が僕と同じ気持ちでいてくれたから。
同じ志しを持って研究に尽力していたから。

そう、僕等の答えは変わらずここにある。

「僕は可能性を信じます!自分の可能性を!科学の可能性を!
 だから『ヨーグルト』ではなく『ケフィア』なんです!
 その僕が信じ貫き通した研究の成果である『ケフィア』可能性を是非ご覧頂きたい!」

水を打ったように静まり返る会場内。
その一点から途端に高笑いが発せられた。
この人を小馬鹿にしたような乾いた笑いをする主を、僕は一人しか知らない。

「下らない御託は結構!さっさと論文の発表を始めて下さい!
 さもないとつまみ出しますよ!」

その声の主が桑原さんだと知っている人は立腹したものだと畏れヒソヒソと静かにざわめく。
だが、僕は小さく吹き出すと声がした方に軽く頭を下げ、発表を始めた。
桑原さんの言葉は相変わらず辛辣だったが、その声はどことなく愉しげに聞こえた。

更新日 2月6日

「うわっ!すっごい豪勢な料理だね!これ全部、素子が作ったの?」

ダイニングのテーブルの上に並べられた
見るだけで口の中に涎が溜まる美味しそうな料理に、僕は感嘆の声を上げた。

そんな僕に彼女は「まさか。イチゴちゃんと一緒に作ったんだよ。」とはにかみながら答える。

「どうせだったら野原さんも一緒に食べていけば良かったのに。」

「私もそう言ったんだけど、誠一の発表を見たら感化されちゃったらしくてさ、
 自分も頑張らなきゃ~!って急に飛び出していった。」

グツグツと静かに音を発するグラタン皿をテーブルに起き、エプロンを外すと彼女も席に着く。

「私にはなんの話だったかチンプンカンプンだったけど、
 学会と契約出来たのってスゴいんだよね。イチゴちゃんが絶賛してた。」

そう、僕は論文発表会を経て学会と契約を結ぶ事が出来た。
発表にエントリーした三組の中で契約を出来たのは僕だけだった。

「そんなことないよ。僕一人の力で契約を結べたわけじゃない。
 色んな人の協力のおかげさ。もちろん素子にも感謝してる。ありがとう。」

「べ、別に何もしてないから褒められても…。そんなことより早く食べちゃおうよ。
 これなんて結構自信作なんだよ。」

少し顔を赤らめながら彼女はパイ包み焼きを指差す。

「そうだね、食べちゃおうか。その前に乾杯しようよ。」

僕は隣の椅子に置いた紙包みから一本のボトルを取り出す。
帰りに酒屋で買ってきたものだ。それを見た彼女がちょっと苦い顔をする。

「やっぱりお祝いだからシャンパンがいいかな、って。素子も一緒に飲もうよ。」

「えぇ…、私は遠慮しようかな。お酒飲めるかどうかわからないし…。誠一だって飲めるの?」

「うーん、どうだろ?あまり飲まない方がいいらしいけどね。」

「でしょう?無理しない方がいいって。」

「だよね。僕が飲むとワンワンニャンニャンらしいから。」

「そうだよー。私、またアレをやらされるのは勘弁だからね。」

口に手を当てクスクスと笑う彼女。それに合わせて微笑む僕。
だが次の瞬間、彼女の顔面が徐々に蒼白になりそのまま固まった。
僕は微笑んだまま手に持ったボトルをテーブルに置き、彼女に尋ねる。

「どうして、ワンワンニャンニャンの事を知ってるの?」

一瞬視線が宙を彷徨ったが、ハッとしたように「イチゴちゃんに聞いたんだよ。」と答える。
その一言が決定的な証拠になる。
疑惑が確信に変わった。

「嘘だね。実はさっき野原さんに電話で確認したんだ。
 彼女、君にはその話を一度もしたことがないそうだ。
 変だよね。記憶を失った後の君がワンワンニャンニャンを知ってるなんて。」

賢い彼女は僕に全てが露呈した事を瞬時に悟ったのだろう。
言い訳をするわけでも嘘ぶくわけでもなく、黙って瞳を閉じた。
まるで潔く審判を受ける被告人のようだ。
僕はそんな彼女に出来るだけ優しく問い掛ける。

「記憶喪失なんて…最初から嘘だったんだろ?」

しばらく黙り込んでいた彼女が深い溜め息を吐き出し、重々しく瞳を開く。
僕はそれを見て、泣き出したいくらいの懐かしさが胸に広がった。
実際に顔は紅潮し、瞳が潤んでいたかもしれない。
そんな僕を、力強い輝きを放つ真っ直ぐな瞳が見つめていた。

「つくづく…あなたには適いませんね。」

そう、記憶喪失というのは全て彼女の狂言だったのだ。






↓誠一母「そろそろバレンタインよ!私からチョコが欲しい人は押していって!!
       誠一が作るから!!」

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Comment

誠一母さんのセリフ、いいなあ。(^^;)
みい | 2009年01月31日(土) 13:47 | URL | コメント編集

ご無沙汰しております。
もう新しい章の始まりですか!
彼女も記憶喪失になったばかりだと思っていたのですがこれからも応援しています。
純正使い | 2009年01月31日(土) 18:16 | URL | コメント編集

おお、もう発表会前日ですかw
誠一くんの研究がうまくいってよかったです^^
ヒントをくれた見村さんと熊沢さんに拍手w
この二人結構いいコンビでしたね。
momokazura | 2009年02月01日(日) 21:56 | URL | コメント編集

誠一くんからだと逆チョコですぜお母様!

今日何となく図書館に行ったら桑原氏を思い出しました
そして何故か超ひも理論に関する本を借りてきてしまいました
恐るべしケフィアパワー、恐るべき桑原氏パワー!

いつの間にかケフィアに浸食されている僕でした、ちゃふぅ
楚良 紗英 | 2009年02月01日(日) 21:58 | URL | コメント編集

>>みいさん
誠一ママならきっとそういうかな、と思いまして♪

>>純正使いさん
お久しぶりです♪
このケフィアも直に終わりますので、最後まで宜しくです。

>>momokauzraさん
一気に話が飛んじゃった感がありますが、まぁ、お気になさらず。
私も熊沢×見村コンビは大好きです♪
熊沢さんの方言は私の実家の方言でお送りしておりました。

>>楚良 紗英さん
なるほど!それが逆チョコなのか!
超ひも理論はやばい。あれはやばい。
次元がパネェ。40次元とか有り得ない。
どうせなら一般相対性理論と量子力学もかじってからの方がわかりやすいかもしれません。
要人(かなめびと) | 2009年02月02日(月) 05:50 | URL | コメント編集

何々!?漫画本を読んだ誠一君に何が起きたの!?
方言ねぇ…最近、次女が「何その言葉!?」って大笑いします(汗) よ~く聞いていると東京生まれ東京育ちの私の母まで訛っているんです(驚) まぁねぇ、40年ちょい住んでればこんなもんなんでしょうね(笑)


いいえ、名無しです | 2009年02月02日(月) 09:16 | URL | コメント編集

うっ、もしかして………
ま、まあ、いまは発表会が控えてますからねっ!
勘違いかもしれませんし、温かい目で見守りますw
誠一くん、発表会がんばってくださいね♪
コーヒーにも気をつけてw
momokazura | 2009年02月03日(火) 00:11 | URL | コメント編集

今年の流行りなんですよね、逆チョコ
世の男性もスイーツに夢中なのかしら
貰うだけが男じゃないのよ!

相対性理論は多少かじった程度です
取り敢えずこれで放課中の暇つぶしになるなァ、ちゃふぅ
楚良 紗英 | 2009年02月03日(火) 01:10 | URL | コメント編集

>>名無しさん(たぶん夢さん?)
次女さんにどんな言葉を使ったのか気になります。
訛りは絶対に伝染すると言いますし、まさしく呪いのようです。

>>momokazuraさん
もしかして…ま、まあ、まずは目先のことに集中しないと!

>>楚良 紗英さん
やっぱり男だってスイーツが大好きです。
でも、あげても良いですけど結局はホワイトデーで返してもらえるんですよね?
三倍返しで。
要人(かなめびと) | 2009年02月03日(火) 06:28 | URL | コメント編集

名無しは私です(汗) 家のPC使ってたんで名前入れるの忘れてしまいました凹
発表会始まりましたね! フレ~!フレ~!誠一君!!
要人さん、明日お待ちしてますね。
夢 | 2009年02月03日(火) 11:39 | URL | コメント編集

めっさご無沙汰してます蒼響黎夜です
執筆が手詰まりで鬱々としてましたが……今もですねぇ
他人の作品を読むと構成力や描写に目がいってしまいます。心理描写だけで多彩ながらもページを埋められるのはいい技術だなぁと思ったり
誠一は欲求不満ではないのですか? 読後最初の感想
ゆとった結果がコレだよ!
まぁいいや……。桑原さんにくわばら(ryしながらも熊沢さんにはほのぼのします。第三者の介入で新たなアイデア! ってのはありがちですが、期待通りでワクワクしました。この展開が足りないのかなぁ……
あと肉吹いたw
普遍的展開なら黒mいえなんでもないです
今年は保険にチョコ……まて男かよ! 苺タソのプリーズ!!
いや押すよ? 実は男チョコじゃないよね
蒼響黎夜 | 2009年02月03日(火) 21:05 | URL | コメント編集

>>夢さん
文章読んでわかっちゃいました。
今日は宜しくお願いしますね♪

>>蒼響黎夜さん
執筆中はどうしても小説を読む暇が無くて手詰まりになりがちです。
他人の小説を読むのが一番の勉強だと思っています。
なんせ書き方が独りよがりになっちゃいますから。
私もたまにはじっくりと小説が読みたい!!
要人(かなめびと) | 2009年02月04日(水) 05:56 | URL | コメント編集

怒涛の心理描写ですねw素晴らしい!
サクッと読めちゃいました^^
そろそろ登場しそうな気もするんですが、
誠一くんの中では伯母さんは相変わらず物騒な人^^;
momokazura | 2009年02月05日(木) 00:35 | URL | コメント編集

>>momokazuraさん
今回は区切りが良い所、と思ったら意外と長くなりました。
その物騒な人、出るかもしれません・・・!
要人(かなめびと) | 2009年02月05日(木) 06:29 | URL | コメント編集

誠一君を男らしくなったように思えるのは気のせい?
桑原さん、久々に見たような気がします♪
誠一君の発表、楽しみですね~!
夢 | 2009年02月05日(木) 09:27 | URL | コメント編集

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 | 2009年02月05日(木) 10:49 |  | コメント編集

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 | 2009年02月05日(木) 15:20 |  | コメント編集

ここで続くですか~;;
誠一くんカッコいいですw桑原さんも素敵でしたw
物騒な人出るかもとのことで、そちらも楽しみ^^
テンション上がったところで続き、お待ちしてます♪
momokazura | 2009年02月05日(木) 18:45 | URL | コメント編集

>>夢さん
誠一だって男の子ですからやるときはやるものです。
でも残念ながら発表シーンはカットで><
秘密のコメントありがとうございました!
こちらも例の件、調べてみますね♪

>>momokazuraさん
発表会についてはここでおしまいです。
そして今日からが今回の本編スタートです!?
要人(かなめびと) | 2009年02月06日(金) 06:05 | URL | コメント編集

えーーーっ!素子ちゃんの狂言!?
って事は、今までのは素子ちゃんの演技ってワケ!? それって凄くない!?  科学者より女優の方が向いてるんじゃない? ってか…もしかして桑原さんは共犯とか…
夢 | 2009年02月06日(金) 09:17 | URL | コメント編集

やっぱりでしたか^^;
私は苺ちゃんも途中から協力してたんじゃないかと
勘ぐってしまいましたがそれは考え過ぎのようですねw
にしてもワンワンニャンニャンがここでいきてくるとは…
ブラボーです♪
momokazura | 2009年02月06日(金) 20:04 | URL | コメント編集

>>夢さん
桑原さんは共犯ではありません。
それと例の件ありがとうございました!早速メールしてみました。
HPも後ほどのぞきに行きますわ♪

>>momokaruzaさん
ばれてましたか><
さすがはケフィア上級者のmomoさんです。
この時のためにワンニャンを出していたのです!
でもワンニャンは何なのか私も知りません!!
要人(かなめびと) | 2009年02月07日(土) 06:33 | URL | コメント編集

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