2017年09月 / 08月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫10月

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT   このページの上へ

2008'11.07 (Fri)

「やっと、ヨーグルトはケフィアになれるのですから…。」 第二章


【More・・・】

その日は結局、レポートやデータ整理を彼女達にも手助けしてもらい、
どうにか提出日に間に合う目処がついた。
それが夕方の7時過ぎ。外はすっかり夜の帳が降り切っていて、
尚且つ雪まで降ってきそうなほど空気は凍てついていた。
近いうちに初雪が拝めそうだと空に白い吐息を浮かばせながら思う。
後ろでは厚手のコートに身を包んだ美女二人がキャーキャー奇声を発しながら
(ただし叫んでいるのは野原さんだけ)抱き合っている。
僕はそれを羨望の眼差しで眺めながら、身震いを一つして聞こえないように溜め息をついた。

実験棟を後にした僕達は駅前の飲食店街に繰り出した。
居酒屋には入った事はないが、この界隈には美味しいレストランが
ひしめき合っているため度々訪れるから地理には明るい。
早速何軒かの居酒屋をピックアップしその店の軒先に案内したが、
こじんまりとした個人経営型の居酒屋の外観を目にした時、
野原さんの表情があからさまに曇った。
お世辞にもキレイとは言い辛い店構えは良家のお嬢様には抵抗があるらしい。
まぁ大体は想像が出来た反応だったので僕は次に
フランチャイズ展開をしている大衆居酒屋に案内をした。
若い女性をターゲットにしている店構えらしく、派手な電飾は極力抑え
カジュアルな外装を施してある。
どうやらこの店は合格らしい。
野原さんの顔は好奇心に満ち溢れ輝いていた。
他を廻るにも面倒な気もするし、何より空腹が丁度良くピークに達していたので、
僕達はその店に入る事にした。
ちなみに彼女はと言うと、どちらの店にもこれといった反応を示さず
黙って僕の後に付いて来るだけだった。
まぁ、反応を示されても困るが。

入り口で人数を告げると奥のテーブルに案内され、
いつの間に準備したのか三名のスタッフがそれぞれ一人ずつに
温かいお絞りを手渡すと注文方法を簡単に説明して去っていった。
その様子を一通り見送ると、野原さんはそれまで堪えていた笑いを声に出した。

「このお店面白い~!そんなに大きな声で挨拶しなくてもイチゴ聞こえているよぉ♪
 それにおしぼりもらったのはじめて~♪もしかしてここってお風呂があるのかなぁ!?」

そう言うと野原さんはお腹を抱えながら愉快そうに笑った。
隣に座った彼女が「断定は出来ませんが多分」と相槌を打つ。
知ってて適当な事は言わない方がいい。
今の一言で野原さんが常日頃、どういう類のお店に行くのか分かった気がする。
きっと某ガイドブックで星が二つも三つも付くような超高級レストランにしかいかないのだろう。
そういうお店では応援団のように声を張り上げるサービスマンがいなければ、
ホカホカのおしぼりが出てくる事もないだろう。
ある程度ハイソエイティーなレストランでおしぼりが出されるのは
無礼に当たると何かで聞いた事がある。
ちなみに僕と彼女が良く行くレストランはあいにく庶民嗜好なので
普通にスタッフがおしぼりを手渡してくれる。
だから彼女が知っててそう言うのは多分ジョークのつもりなのだろうが、
普段の振る舞いが振る舞いなだけに分かりづらくて困る。
そして今もそのおしぼりを頭の上に置いているので、笑いよりも不安が胸にこみ上げてくる。
正直やめてもらいたい。
そしてそれを見て彼女を真似ておしぼりを頭に乗せてケラケラ笑っている野原さんも、
正直やめてもらいたい。
僕はまだアルコールが入っていないにも関わらずテンションの上がり続ける二人を尻目に、
気を取り直してテーブルに埋め込まれたディスプレイを眺めた。
先程の店員の話ではこの画面がタッチ式パネルになっていて
自由に料理や飲み物を注文出来るシステムらしい。
僕はホカホカのおしぼりを両手で包み込み指先の強張った冷えを溶かしながら
ディスプレイを物珍しげに眺めていると、頭上で手を打ち鳴らす音が聞こえた。
虚を突かれた僕は何事かと顔を上げると、微笑みを浮かべた野原さんが
きちんと背筋を正して座っていた。
それに反応したのか近くにいた店員がすぐさま駆け寄る。
本当に思わず駆け寄ってしまうようなよく響く音だった。
少し動揺しながら「いかが致しましたか?」と尋ねる店員に対し、
野原さんは高貴な笑みを向けた。

「ソムリエの方を呼んで下さいますか?」


その言葉に店員と僕は同じタイミングで同じ顔をした。
絵に描いたような呆気に取られた顔をする店員に、野原さんは不思議そうに

「だってまずはアペリティフから決めなきゃいけないでしょ?」

と首を傾げる。
いつもの舌っ足らずな口調ではなくよそ行きの声を使う野原さん。
かなり違和感があるがそれよりも、アペリティフって何?

「直訳すると『食前酒』。
 ノドをうるおし食欲を増進する目的で欧米では非常に親しまれ飲まれている。」

何故か横から注釈を加える彼女。
お酒の事はよく分からないけど、彼女の解説からすると
「取り敢えずビール」 的な解釈ではないようだ。
明らかに戸惑っている店員の顔を窺うところ、一般的な言葉ではないのがすぐに理解出来る。

「あの…そういうソムリエとかは当店にはいらっしゃらないわけで…」

不自然な敬語でしどろもどろ説明する店員を見て僕は少し可哀想に思えてきた。
ある意味タチの悪い客に捕まったも同然だ。
しかしここまではまだ序の口だという事を、この店員は改めて思い知る。

「ではお飲み物に関してはあなたに尋ねれば宜しいのね?」

「えぇ…。あ、はい…。」

曖昧な返事でテーブル上のディスプレイをちらちら見る。
自分にではなくその画面に聞いてくれ、とでも言いたげな顔だ。

「ではまずワインのリストを見せてもらっても良いですか?」

「リスト?…あぁ、でしたらご注文がございましたらこちらの画面をタッチしてお選び下さい。」

店員が見るからに安堵の表情に戻る。
やっと普段の接客ペースに持っていく事が出来たのだろう。
マニュアル通りのセリフでタッチパネルの操作方法を野原さんにあれこれ教授する。
後は注文の仕方さえ教えてしまえば厨房から客席まで料理を運ぶ作業に戻れる、
多分そんな事を思っていたであろう矢先

「あまり聞いた事のないワインがたくさんあるんですねぇ。ところでこのワインの品種は?」

画面に表示された数本のワインの中から一つ、野原さんは指差した。
油断していた店員の目が再び点になる。

「品種、ですか?…原料、みたいなことでしょうか?」

「まぁ、似たような事ですけど?で、品種は?」

「…葡萄じゃないんですか?」

その瞬間、野原さんは小さく吹き出すと声を上げて笑い出した。
甲高い笑い声が店内に響く。
僕はどうやらこの店員と同レベルなようで、何故野原さんが
ここまで可笑しく思うのかがさっぱり分からない。ワインの品種は葡萄じゃないのか?

「あなたなかなかジョークのセンスがあるわよぉ!
 そりゃワインは当然葡萄でしょうけど、そうじゃなくて葡萄の品種を聞いてるの!
 カベルネ・ソーヴィニヨンとかピノ・ノワールとか、あるでしょ?」

目尻の涙をハンカチで上品に拭いながら解説をしてくれる野原さん。
それでも僕はまだ理解出来ず呆けるしかない。葡萄は葡萄じゃないのか?
そんな品種ってこだわるものなのだろうか?
この店員も僕と同意見でさらに困惑もピークに達したらしい。
とうとう最終奥義「ただいま調べて参りますので少々お待ち下さいませ。」というセリフを残し、
一旦退却する事を選んだ。
あからさまに落胆した表情を浮かべその場を去ろうとした店員に、
それまで沈黙を守っていた彼女が追撃を掛ける。

「ついでにこの店で用意出来るアルコールを含む飲料を
 アルコール度数が低い順から全てリストアップして下さい。
 なお度数は0コンマまでの表記で構いません。」

さらに難解な注文に若干涙目になった店員は「それは、何のためっすか?」と
遂にマニュアル口調を崩した。いや、もうまともに応対する気力も底をついたのだろう。

「エチルアルコールが私の体内に混入した際に生じる内臓器官の変動や
 意識障害及びアルコール分解の速度を観測しデータ収集するためです。
 実験のご協力を。」

誰もが直視する事をはばかれる強烈な威圧感がこもった瞳に耐えかね、
店員は疲弊しきった態度で顔を反らす。そして黙ったまま僕を見つめた。
その表情は救いの手を差し伸べる仔羊のように哀れみに満ちていたが、
僕はその店員を真っ正面から見据える事が出来なかった。
ただ心の中で謝罪の言葉を並べるだけだった。



「カンパーイ!」

入店してからおよそ20分。
居酒屋というシステムに不慣れな僕達三人は、一悶着も二悶着も経て
ようやく乾杯に漕ぎ着ける事が出来た。
もっともこれほどまでに時間がかかってしまったのは不慣れというよりも
世間ズレした女性陣の個性的過ぎる要望が原因である。



既に1日分の労働を終えたかのように疲労感たっぷりで
ガックリと肩を落とした様子の店員が去ってから5分後、
店長らしき熟年の男性店員が彼女が要望したアルコール度数リストを作成するには
かなり時間が掛かることのお詫びと、料理のオーダーを取りに来た。
アルコール度数リストを準備してくれる事自体に驚いたが、
ここでも野原さんはやらかしてくれた。

「すいません。この料理の写真の脇に書いてある数字ってなんですかぁ?」

テーブルにはみ込まれた画面を指差し興味津々に尋ねる野原さん。
質問の意味が分からず「これ…値段?の事ですか?」と逆に
質問返しをしてしまった店長らしき男性。
胸につけてあるネームプレートを見ると「店長」と記載されてあるので、
どうやらこの人が店長で間違いないらしい。

「値段だったんですかぁ!?普通メニューリストに値段なんて載ってないんじゃなくて!?」

その驚いた様子にこっちの方が驚きだ。
確かにセレブなレストランでは値段が記載されたメニューを渡されるのは
ホスト役だけと聞いた事がある。普段どれだけ高級なレストランに行っているのだ。
一瞬、目を白黒させながらもすぐに営業スマイルを取り戻した店長は

「お料理はいつでもこちらの画面でご注文頂けますので、
 まずはお先にお二人のドリンクをお伺い致します。」

と言い、僕と彼女に視線を送った。
流石は店長、先ほどの店員よかは客あしらいが上手なようだ。

「ではこの中で最もアルコール度数が低い飲料はどれですか?」

「そうですね。こちらのファジーネーブルだとアルコール度数が3%で甘口ですので
 女性にも飲みやすいかと。」

「氷を除いた正しい容量は?」

「そうですね…。約260mlくらいかと。」

「ではこれでお願いします。
 それとそれ以降は同じ分量でアルコール度数を0.5%ずつ上げて
 4種類の飲料を順番に出して下さい。味は特にこだわりません。」

「かしこまりました。」

値段だけではなくそれ以外の数字も頭の中に入っているようだ。
余裕に受け流す姿が頼もしくも見える。


その店長が今度は僕にオーダーを聞く。
その顔に幾分緊張の色が捉えられたので僕は苦笑いした。
きっと先ほどの店員から彼女達が要注意人物というのは言い含められているはずだが、
そんな二人を引き連れた僕が何も喋らなかったので警戒されるのは当然だろう。
それにしても、そんなに畏怖な眼差しで見られても困る。
僕は何の変哲もない一般人だし、それに

「えぇと、オレンジジュースを下さい。」

お酒は飲まないつもりだ。
あまりに拍子抜けなオーダーに店長は注文品を復唱しようとして、聞き返された。

「え?オレンジジュースですか?」

「えぇと、はい。お酒飲めないんで。」

正しく言えば飲めないわけではないと思うけど、細かい事まで説明する必要もないだろうし、
何よりこの店長を出来るだけ早く解放してあげたい。
程良く注文を取り終わった店長は愛想笑いと
「注文はタッチパネルで」と念押しを残してそそくさと去っていった。

「誠一くんなんでお酒飲めないのぉ!?
 イチゴ誠一くんと一緒にお酒飲めるの楽しみにしてたのにぃ!」

頬を膨らませて手足をバタバタさせる野原さん。
はどう説明したら良いか迷ったが、隣に座る彼女がフォローしてくれた。

「あのねイチゴちゃん。彼は発酵食品全般をあまり飲食出来ないんだよ。
 醗酵抑制物質保持者ゆえのデメリットというかな。私のお父様もそうだったよ。」

あの騒動以来どういった心境の変化があったのか、
彼女は野原さんに対してだけ敬語は使わずに友達言葉で話す。
あまりの堅苦しい言葉遣いに些か懸念を抱いていたので大変良い傾向だとは思うが、
変わったのは言い回しだけで例の感情が一切こもっていない抑揚のない喋り方は
そのままなので不自然さこの上ない。
失礼なのは重々承知なのだが、ついつい笑いが込み上げてしまう。
しかし野原さんはとても嬉しそうなので二人の間にはきちんと通じ合うものがあるようだ。

「ふぇ~、初めて聞いたのぉ。誠一くん大変だねぇ。」

「でもねイチゴちゃん。彼のすごいところは自分は食べれないはずなのに
 醗酵食品を絶妙に調理出来るんだよぉ。彼の作る料理は非常に美味なのぉ。」

褒められて喜ぶべきところなんだけど、本当に何を考えているのか
野原さんを真似て語尾を伸ばす彼女に僕は堪えきれず吹き出した。
そのボソボソと呟くような喋り方で語尾を伸ばされても違和感しか残らない。
キャラが違う、キャラが。
もう声を上げて笑うべきかどうしようか迷っていたちょうどその時、
トレイに飲み物を乗せた店長が「お待たせ致しました!」と声を張り上げて登場した。
そして各々に注文の品を配るとまたもや
「注文はタッチパネルで」と念押しをして戻っていった。
極力ここのテーブルには近づきたくないという態度が見え見え過ぎる。



全員がグラスを手にしたのを確認すると瞳をキラキラ輝かせた野原さんが乾杯の音頭をとる。

「それではみなさ~ん♪
 更なる研究の発展とぉ、発電所開設の成就とぉ、変わらぬ友情を祈念しましてぇ♪
 カンパ~イ!!」

甲高い声が店内に響き渡る。どこにいても野原さんの元気な声はよく通るものだ。
そして各々グラスを傾ける。あいにく僕はノンアルコールだが彼女はお酒初挑戦なはずだ。
どんな反応をするかワクワクしながら眺めていると、
喉の奥に飲み物を流し込んで数秒間自分の手首を押さえながら腕時計を見つめてる。
どこかで見たことがある光景だと既視感を抱きつつ、
ねっとりとした落ち着かない気持ちが甦ってくる。
そして更に数秒後、手首から離すと「心拍数脈拍測定終了」と呟き
手元の手帳に何やら記載し始めた。そこでやっと僕は思い出した。
彼女がやっているのは高校一年生の頃に僕に恋をしたとかで自分の心拍数を測り、
それをデータ化するとかいう良く訳が分からない実験の一つである。
彼女にとって初体験は全てデータとして処理しなければ気が済まないらしい。
そんな公私共に研究熱心な彼女を眺めていると正面からうなり声が聞こえた。
そちらに顔を向けると苦虫を噛み潰したような顔をしている野原さんがグラスを握り締めていた。

「なんかこのワイン変な味~。妙な渋みはするしぃ、味に深みはないしぃ。
 水っぽいぃ。私が知っているワインとは違うぅ~。うがいしたいぃ~。」

しかめっ面のまま舌を出し、手に持った赤い色のワインを酷評する。
ワインに味の違いがあるのかすら知らない僕だが、
野原さんの様子から察するによっぽど美味しくないようだ。

「多分イチゴちゃんが普段飲んでいるワインとは値段もランクも全然別格だからだと思う。
 これだったら美味しく飲めるかもしれないよ。」

そう言って彼女は自分の飲んでいたファジーネーブルを差し出す。
それを一口飲んだ野原さんの顔色が明るさを取り戻した。

「うん♪これは美味しいよぉ♪フルーティーでスッキリしてるのぉ♪ありがと素子ちゃん♪」

「どういたしまして。」

そう言いながら彼女は手元の手帳に何やら記入している。
たぶん野原さんに飲み物を渡した分のデータを訂正しているのだろう。
そうしているうちに頼んでおいた料理も徐々に揃い始め、
だいぶ飲み会らしい席になってきた。
無表情な彼女も心なしか愉快そうに感じる。
もともと僕達は三人連れ立って外に出歩く事は今まで一度もなく、
研究所を出れば後はそれまでだった。
だけどこうして研究所の外で一緒にご飯を食べたり
話をしたりお酒を飲んだりしていると実に楽しいものだ。
1日に数回のティータイムでもたわいのない話に花咲かせる時があるが、
それとはまた違った開放感がこの場にはある。
野原さんはいつも以上にハイテンションだし、珍しく彼女は自分から話題を提供している。
二人はお酒が入ってるからかも知れないがシラフなはずの僕も
ついつい高揚感に駆られいつもより口数が増えてしまう。
飲んでいない人間もその場にいるだけで酔わせてしまう魔法が、
お酒にはあるのかも知れない。


乾杯をしてからちょうど一時間が経過した。腕時計に目をやると時刻は8時を回ったところ。
テーブルの上には様々な料理とグラスがところ狭しと置かれている。
タッチパネルで目についたものを手当たり次第注文した野原さんと彼女がが
最初に要望をしたオーダーを頑なにも忠実に守ってドリンクを運んでくる店長
(どうやらこの店長以外は僕達のテーブルに近付かないようだ)の仕業だ。
もとからどう見ても小食そうな三人組に見合わない数の料理を頼んでしまい、
女性陣は早くも満腹なようで箸を伸ばす事を止めてしまった。
おかげで僕は限界に近い胃袋を騙しながら残飯処理に努めるはめになった。
しかしその一方で、この二人はさっきからひっきりなしにグラスを空けていく。
野原さんはカクテルやサワー系は口に合うらしく、
こちらも料理同様手当たり次第に気に入ったドリンクを
タッチパネルで矢継ぎ接ぎに注文をしていく。
彼女は彼女で本当にアルコール度数が徐々に上がっていく飲み物を順番に飲み干していく。
そして定期的に脈拍や心拍数を確認してこまめに手帳へ記載していく。
現在アルコール度数は9%台を網羅したようで、もうじき二桁台に突入する。
まるで椀子そばのようにテンポ良くグラスを空けていく姿はある意味爽快だが、
彼氏としてはそろそろ心配になってきた。

「ねぇ、そんなに飲んで大丈夫なの?目がトロンとしてきてるんですけど。」

眼鏡の奥に潜むいつも燦々と燃える太陽のように力強い光を放つ瞳は
今やその輝きはなく、夜空に微睡むお月様のように優しい色を浮かべていた。

「心拍数や心肺器官に現在問題はありません。意識障害も今のところはなく正常なようです。」

「いや、だから目がトロンとしてるって。君、お酒飲むの初めてじゃないの?」

「はい。飲酒は初体験です。故にこのような実験を行うチャンスなのです。」

「チャンスなのは分かるけど、ほどほどにしとかないと危ないから。
 急性アルコール中毒になったら大変だよ?」

「ですから問題ないと申しているではないですか?」

心配する僕をよそにグビグビ飲み続ける彼女。
そんな様子を両手で頬杖をついた野原さんが目を細めてニヤニヤ傍観していた。

「いいなぁ~いいなぁ~。二人とも仲良しでいいなぁ~♪
 見せつけてくれちゃいますねぇ~♪ねぇ素子ちゃ~ん。
 誠一くんってぇ、二人っきりの時でも優しいのぉ~?」

「そうだよ。彼はいつも優しいよ。」

グラスから口を離し指で眼鏡を直しながら彼女はそう言った。
実直な性格の彼女は相手を褒める時も顔色一つ変えずストレートに褒める。
それはそれで嬉しいんだけど、ちょっと気恥ずかしい。

「でもね。時々凄く助平なのには困ってる。」

「ぶほぉ!!」

彼女の突発的な爆弾発言にちょうど口に含んだオレンジジュースを吹き出してしまった。
急に何を言い出す気だこの人は!頭に血が一気に上り心臓が早鐘を打つ。

「へぇ~、誠一くんエッチなんだぁ~。ねぇねぇ素子ちゃん、どんな風にエッチなのぉ~?」

「とりあえず彼はキッチンでするのが好みなようで人が鍋を洗っている後ろから」

「ちょっと!ストップ!ストップ!!」

「他にはぁ♪他にはぁ♪」

「家に二人でいる時に六割方彼の両手は私の胸を、むぐ」

「だからダメだって!それ以上言わないで!!お願いします!!!」

気が動転した僕は彼女の口を両手で塞いだ。
野原さんは愉快そうに目を細めているが、その瞳の奥には軽蔑の色が映っている。
その表情が以前鉄拳制裁を加えさせた母親そっくりで、僕は身震いをした。
そりゃ僕だって年頃の健全な男子だ。
僕に好意を寄せてくれる可愛い女の子と一つ屋根の下に暮らしてれば
それなりの事があって然るべきで。
しかも世間知らずで性についても全くと言っていいほど無知な彼女に
ちょっと都合が良いお願いをする時もあるわけで。
ちょっと反省すべき点はあるものの、何も暴露する必要はないではないか?


「むぐぐ、苦しいでひゅ。」

「あ、あぁ。ごめんなさいっ。」

慌てて口元から手を離すと、少し強めに押さえてしまったのか彼女は軽くむせた。
そして一息つくと僕に非難の眼差しを向けながらお酒を口に運ぶ。
僕は反省しつつも謝りはせず視線を逸らした。変な事を口走ったそっちにも非がある。
まぁ、元を正せば悪いのは僕と言うことになるが、お互い様なところだってあるんじゃないか?

「やっぱり男の人って野蛮で怖いわぁ。イチゴ、男女交際なんて絶対出来ない~。」

顔をしかめて野原さんは両腕を小さく左右に振る。
その仕草が彼女とは違った意味で大変可愛らしい。

「野原さんって、誰かとお付き合いした事って無いの?」

大学に入って野原さんと再会してから彼女がいつも側にいたので、
その手の話をするには幾分はばかりがあった。
しかも野原さんが僕に好意を寄せているような話が湧いた時があったり、
例の騒動もあったくらいだし。
しかし現在、彼女とも驚くほど友好的に接してるし、
お酒も入っている事だし、興味本位で尋ねてみた。

「イチゴ、今まで誰とも付き合った事ないのぉ。奥手な女の子だから経験値が少ないのよぉ。」

手元にあったグラスを飲み干し、テーブル上のタッチパネルをいじりながら
野原さんは気だるそうに答えた。
それを眺めていた彼女がしばらくグラスを凝視した後、何やら手帳に記入するところを見ると、
今野原さんが飲んだグラスは彼女が注文したものだったようだ。

「へぇ、そうなんだ。でも野原さん美人だから色んな男性から声を掛けられてそうだけど?」

実際にキャンパス内で見知らぬ男性に言い寄られている
野原さんの姿を何度か見掛けた事がある。
その度に困っているのか曖昧に頷く様子なので助け舟を出そうか迷うが、
言い寄ってくる男性の数が半端じゃない。
それら全員を敵に回すと思うと命の危険すら考慮しなければいけなそうで、
申し訳ないがスルーさせて頂いている。

「う~ん、確かにお誘いをされる時はあるけれどぉ。
 イチゴ、ついこないだまで誠一くんに恋してたからぁ、全部お断りしてたのぉ♪」

だいぶお酒が回ってきているのか普段以上に悪い滑舌で野原さんはそう言うと、
満面な笑みを僕に向けた。

「誠一くん、イチゴが中学生の時からずっと好きな人だったんだからねぇ~!
 自慢していいよぉ~!」

自分の頬が紅潮していくのが分かった。
野原さんも酔っているからかだいぶ目尻が緩んでいて、
いつも通りの笑顔なはずなのになかなかどうして色っぽい。
彼女もそうなんだけど、どうもうちの研究室の女性陣は思いの伝え方がストレートで、
男の僕が圧倒されっ放しだ。
しかし、僕は野原さんの言葉に動揺しながらも
記憶の端っこに引っ掛かっている事を思い出して首を傾げた。

「で、でもさ。野原さん確か中学の卒業式の時にバスケ部の部長と一緒にいたかったっけ?」

そうだ。僕はあの時に野原さんに告白をするつもりだった。
でも背が高くて美男子と評判だったバスケ部の部長と一緒にいた野原さんを見て、
僕は失意に苛れて淡い恋心ごと諦めたのだった。

「バスケ部のぉ~?あぁ、アレは違うよぉ~。私の友達がねぇ、
 部長さんの第二ボタンが欲しかったんだけど勇気が出なくてぇ、
 代わりにイチゴが貰いに行ってただけだよぉ~。」

そして野原さんは自分が飲み干したはずのグラスをもう一度口に運ぶ。
いくらグラスを逆さまにしても氷しか唇に当たらない事で
空になっているのにやっと気付いたのか、残念そうに眉を上げると口を開いた。

「本当はイチゴあの時ねぇ~。誠一くんに告白するつもりだったんだよぉ~。
 なのに誠一くんってばぁ、いつの間にか帰っちゃってるしぃ~。
 イチゴ置いてけぼりだったしぃ~。」

「えぇ!?」

ついつい上げてしまった大声が店内に響き渡る。
相当警戒されているのか奥から店長が何事かと顔を出した。
僕はその店長に無言のまま目礼すると
瞳を大きく見開いたまま朗らかに微笑む野原さんを凝視する。
お酒でほんのり赤みがかった頬がまた可愛らしいが、
そんな野原さんに見とれてもいれない。
僕は恐る恐る隣の彼女を盗み見たが、その表情には何の感慨も窺えない。
僕の視線に気付いて顔を上げたが、眼鏡の奥にある両目は
さっきより酔いが回ってきているのか朧気に微睡んでいる。
僕の思考を読もうしたのかしばらく小首を傾げた後、
彼女はどうでも良さげに「承知しておりました。」と呟き、腕時計を確認して手帳に記載した。
きっと彼女と野原さんは普段僕が慌ただしくレポートをまとめている中、
そういった類の会話もしているのだろう。
お互いの過去にわたる恋心も包み隠さず話せる関係。
確かにそうでもなければこの微妙過ぎる関係が均衡して保てるのは難しいだろう。
僕はホッと胸をなで下ろしたが、同時にこの二人の関係が羨ましくもあった。

「でもねぇ、それも昔の話だし今さらどうしようっても思わないからねぇ~。
 今は素子ちゃんと遊んでるのが楽しくて楽しくて仕方ないから良いのぉ~。」

一見僕に向けて言ってるように思ったが、これはどちらかというと彼女に対するアピールだ。
いくら親友とあっても自分の彼氏に好意を寄せていたという話を聞かされて
気分が良い女の人はいない。
感情の起伏に乏しい彼女といっても、野原さんも自明のとおり前例がある。
だから気遣いに長けた野原さんは僕と彼女へ
「関係を壊すつもりはないよ」と間接的に伝えたのだ。
そういう心遣いにつくづく感心させられる。

「それにイチゴ、さすがに台所では無理だわぁ~。恥ずかしいのは苦手なのぉ~。」

わざとらしく顔をしかめてそう言うが口元がにやけている。こういうフォローの仕方も上手い。
しかしどう見ても野原さんが僕を見つめる視線には軽い蔑みが含まれていて、
僕はいたたまれない気持ちでいっぱいになり小さくなるばかりだった。

「肝心なのは慣れることだよ。イチゴちゃん。」

頼むから余計な事は言わないで欲しい。

「やっぱりイチゴに男女交際は早過ぎるんだわぁ~。
 桑原さんにも言われてるのぉ。大学を卒業するまではダメだって~。」

ちょうど注文した飲み物を店長が持ってきたので、
野原さんはグラスを受け取ると早速グビグビ音を立てて飲み干した。
そして口をあんぐり開けている店長にとびっきりのスマイルを添えて
「おかわりぃ~♪」と、空になったグラスを手渡した。
はっきり言って飲むペースが半端じゃない。
店長も先ほどからせわしなく行ったり来たりしているが、
今のように持ってきてすぐに空けられてはさぞかし疲労感は増すはずだ。
彼女といい野原さんといい、これでは完璧なザルである。
なんだかお店の人に悪い気がしてきた。
そしてもう一人の酒豪はというと、野原さんが店長に渡したグラスを
酔いが回った瞳でジッと見つめ手帳にペンを走らせる。
どうやらまたもや野原さんに自分が頼んだ飲み物を取られたらしい。
…言えばいいのに。

更新日11月16日

「桑原さんって野原さんにそんな事まで言ってるんだ。まるでお父さんみたいだね。」

僕は気を取り直してオレンジジュースを口に含み潤わせる。
彼女達に対して僕のはまだ二杯目だ。

「そうだよぉ~♪桑原さんはぁイチゴのぉお父さんなのぉ~♪
 私のパパよりぃ口うるさいんだよぉ~♪」

「だよね。あの人いちいちうるさいよね。
 レポートを提出した後もさ、ここが違うとかあそこの数値はおかしいとか
 細かいとこまで荒探しして指摘してくるんだよ?しかもわざわざメールで!長々と!
 言いたい事があるんなら電話で言えっての!」

「だよねぇ~♪桑原しゃん陰険だからねぇ~♪
 でもねぇ~桑原しゃん良いとこもあるんだよぉ~?」

野原さんは酔いもだいぶ回ってきたのか、普段悪い滑舌はさらに悪くなり
聞き取りづらい話し方になっている。
僕はこれ幸いに酔った野原さん相手に普段の鬱憤を吐き出す事にした。

「良いとこね。確かに野原さんは桑原さんと親しい仲だからいいかも知れないけどさ、
 僕なんか顔を合わす度にネチネチと嫌みを言われるんだよ?
 しかも薄笑いを浮かべてさ!絶対サドだよ、あの人!」

「桑原しゃんはぁ~誠一きゅんと遊ぶのが楽しいんだよぉ~♪
 桑原しゃん~いっつも嬉しそうだもぉ~ん♪」

「僕と遊ぶじゃなくて、僕で遊ぶでしょ!ボ・ク・で!
 あのね、いつか機会があったらガツンと言ってやるよ!?
 僕だって相当腹に据えかねてるところが多々あるからね!
 あなた間違ってるって、僕言っちゃうよ!?」

「そうですか。ではどうぞ、仰って下さい。」

急に降って湧いたような声に僕は目を丸くした。
一瞬、隣の彼女が喋ったかと思ったが声質が全然違う。
不審に思い首を傾げようとした瞬間、背後から恐ろしい程の威圧感に襲われた僕は
金縛りにあったかのように硬直した。抜き身の真剣のようなザラッと冷酷な感触。
頭の中で警笛が鳴り響く。

「どうしましたか?言いたい事を溜め込むのは精神衛生上よろしくないでしょう?
 どうぞ、仰って下さい。」

僕は後ろにいる声の主がいる方を振り向けず、ガクガク震え続けた。
蛇に睨まれた蛙なんて生易しいものではない。
まるで今の僕は食物連鎖を一つ飛ばして猛禽類に睨まれた蛙だ。
何故なら声の主は僕が最も嫌い最も恐れる冷酷非道な権力の猛者、
それこそたった今話題の中心になっていた人物、桑原副会長その人だったからだ。
スポンサーサイト
06:19  |  「ヨーグルト…。…いいえ、ケフィアです!」  |  CM(18)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

居酒屋で、おしぼりを頭に乗せ、ソムリエですか。^^
いいわあ♪
みい | 2008年11月07日(金) 10:59 | URL | コメント編集

居酒屋にソムリエとは…
育ちって恐ろしいものなんですね(驚)
私が居酒屋行ったのなんて10年近く前ですよ(汗) けど飲むとスグ眠くなるから行かなくてもイイんです。 相変わらず家で1人酒ですよ~。
夢 | 2008年11月07日(金) 18:45 | URL | コメント編集

>>みいさん
育ってきた環境が違うから~♪です><

>>夢さん
昔はよく嫁さんと二人で居酒屋に行って二人で記憶喪失になってました。
懐かしい思い出です♪
要人(かなめびと) | 2008年11月08日(土) 06:26 | URL | コメント編集

相変わらず素子ちゃんと苺ちゃんには大爆笑です!
誠一君、店員さんを助けてあげればイイのに(笑)
夢 | 2008年11月08日(土) 10:41 | URL | コメント編集

>>夢さん
最近の若者は事なかれ主義が多くて困ります。
って誠一に言ってあげて!!
要人(かなめびと) | 2008年11月09日(日) 00:42 | URL | コメント編集

店員さん涙目www
苺ちゃんみたく、悪気がないのは本当に困りますね。
たぶん私が誠一君でも目をそらしますw

あ、あと今回1章を読んで思ったのですが、
誠一君の癖としては、溜息より舌打ちのほうが
問題だと思いました。
あれ、知人にされると結構辛いですよ。
みんな割とタフなようなので、平気そうですがww
雲男 | 2008年11月09日(日) 12:18 | URL | コメント編集

足跡のプロフィール見てウケました♪
コメント削除は気にしないでくださいw
自分もうっかりやらかしそうですし^^;

お話の方ですが店長さんだけあって、
動じないのは流石ですねw応援ポチ♪
momokazura | 2008年11月09日(日) 23:41 | URL | コメント編集

>>雲男さん
私も舌打ちは嫌いです。てかため息も嫌いですけど。
つまるところ私の表現描写が拙いせいで最初のうちに
誠一が何度も溜息をつく場面が多かったためにいつの間にか癖にしてしまいました。

>>momokazuraさん
本当に申し訳ありませんでした。深く反省しています。
スパムコメントを削除していたら間違ってmomoさんのコメントを削除してしまっていました。
貴重なお時間を使ってコメントを書いてくれたはずなのに
それを消してしまうなんて。
どうかこれに懲りずまた遊びに来て下さい。
応援ありがとうございます!
要人(かなめびと) | 2008年11月10日(月) 06:45 | URL | コメント編集

さすが店長さんですね! 今後0.5%ずつアルコール度数の上がった飲み物がくるのか、素子ちゃんの反応はどうなのか気になります!!
お店のホームページを作ろうと、メルアドを送信したのですが音沙汰無しなんです(涙) 登録のトコから苦戦してます(大泣)
夢 | 2008年11月11日(火) 14:32 | URL | コメント編集

飲み会の席だと初めに酔った方が得だと思うんですけど、
やっぱりというか…誠一くんは介抱役なんですね^^;

タメ口になっても素子ちゃんは素子ちゃんなんですね^^
苺ちゃんを真似て語尾を伸ばす素子ちゃんも面白いww
でもいいことですね~微笑ましいです^^応援ポチ♪
momokazura | 2008年11月11日(火) 19:55 | URL | コメント編集

>>夢さん
ホームページですか!それは楽しみです♪
何か困ったことがあったらいつでも相談に乗りますね。
メルアドはもう少し待って明日にも返信がない場合はもう一度送信してみた方がいいでしょう。

>>momokazuraさん
こればっかりは体質なもので。どうしてもそんな役割ですね。
素子が語尾を伸ばすシーンはこれっきりです。
結構レアなシーンなのです♪
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年11月12日(水) 06:34 | URL | コメント編集

素子ちゃん、大ウケですね~!! 素直なんだか何なんだか… 聞きたい事を素子ちゃんに聞けばほぼ答えは返ってくるって事ですね(笑) けど…それってちょっと心配ですけどね(汗)
素子ちゃんも苺ちゃんもお酒そろそろやめた方が…つぶれない事を願ってます。
ホームページは、どうにかアドレスは貰えたものの……その先が進めないんです! 
やっぱりPCは苦手ですよ(泣)
出張、気を付けて行って下さいね^^
夢 | 2008年11月12日(水) 09:54 | URL | コメント編集

これは誠一くん、ピンチですね~ww
でもやっぱり笑っちゃう^^
何も知らなかった素子ちゃんを…と思うと、
あんまり同情する気にはなれないですから^^;
うん、自業自得w応援ポチ♪
momokazura | 2008年11月12日(水) 19:50 | URL | コメント編集

>>夢さん
正直が何より一番!だと思っている素子ですから♪
HP開設したら遊びに行きます。頑張って下さい!

>>momokazuraさん
まさに自業自得です。
スケベが仇になりましたね。
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年11月14日(金) 06:15 | URL | コメント編集

そんな過去があったんですねぇ~!
誠一くんが早合点してなかったらって思うと…^^;

いまの素子ちゃんと誠一くんがあることに乾杯w応援ポチ♪
momokazura | 2008年11月14日(金) 22:02 | URL | コメント編集

>>momokazuraさん
実は第一部の冒頭部分にそんなエピソードが載っているんです。
これで伏線は全て回収できました♪
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年11月15日(土) 06:27 | URL | コメント編集

大変失礼致しました!
第一部の冒頭部分、読み返して合点がいきました。

あの方がこの場に現れるとは驚きです。
誠一くんのピンチが続きますねw応援ポチ♪
momokazura | 2008年11月16日(日) 17:52 | URL | コメント編集

>>momokazuraさん
実は私も先日読み返して「しまった!」と思った部分でした。
なので辻褄合わせが出来たことに少しホッとしています。
さて次回の章からは誠一の天敵が登場ですよ♪
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年11月17日(月) 06:13 | URL | コメント編集

コメントを投稿する


 管理者だけに表示  (非公開コメント投稿可能)

このページの上へ

 | HOME | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。