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2008'09.27 (Sat)

「ヨーグルト…ケフィア…。最早どうでもいいのです。」 第八章


【More・・・】

「つまりあなたはこの状態下におけるケフィア菌の醗酵レベルでは
 エネルギー効率化が乏しいと言いたいわけですね?
 ではその根拠を実証出来る実験データはどこにあるというのです?」

「だからそれを大学の実験棟で早いうちにやっとこうって前から言ってたじゃん!
 それを君がいつまで経っても実験しようとしないんじゃないか!」

「…研究プロセスを組み立てるのは私の仕事です。
 そのプロセスすらも学会に対する報告義務があるので
 私の指示に従ってもらわないと困ります。」

「理由になってないよ!研究プロセスの決定権が君にあるんならちゃんと説明してよ!
 なんで大学の実験棟でやろうとしないのか!
 てか最近、なんで大学での実験を避けようとしてるの?」

「君、君と…。あなたは私の名前を覚えていますよね?」

「はぁ!?何を今更…。原素子さんでしょ!何なんだよ、もう…」


彼は片手で目元を覆うと顔を背け長い溜め息をついた。
そしてかすれた声で小さく「…近頃の君、おかしいよ。」と呟いた。
私はそんな彼を無表情に見返す。
彼が私をおかしいと断定した事に対して何の反発心も抱かない自分自身に、
私は驚きつつもうすら哀しく感じていた。
自分がどれだけ矛盾していることを彼に言っているのか分かっている。
どれだけ理性を欠いた発言をしているか分かっている。
全て分かっている。
自分自身を、彼との対話を、完璧に客観的に捉えられている。
だが、口から零れ落ちる言葉は私の本心とは真逆のものばかり。
彼には辛辣な態度を取ってばかり。
彼はもう一度私に振り返り何かを言い掛けたが、
急に身じろぎ口を噤むと喉まで出掛かっていただろう言葉を嚥下し、溜め息にして吐き出した。
彼は決して私に怒りをぶつける事はない。
なので今のように声を荒げることはあっても、
それは私を威嚇しているのではなく行き場のないやり切れ無さが
表に出てしまっているだけだ。

彼はただ困惑しているのだ。
いや、彼「も」困惑しているのだ。

私の人格形成の骨格とさえ言っても過言ではないほどに自分自身を支えていた理性。
万物の干渉から阻まれる事のない確固たる精神。
余計な思考を挟む余地がないほど徹底された頑なな理論。
時にはあまりに融通の利かなさに歯痒く思うこともあったが、
私はそんな自分が概ね気に入っていた。
自らを『ケフィア』の研究を完遂させる為に必要な
一個の方程式と己に言い聞かせて今まで生きてきた。
ひいてはお父様の意志を成就させる為に。
そして兵器の犠牲により奪われていった沢山の尊い生命への鎮魂の為に。

再び大きな溜め息をついた彼に私は「申し訳ありませんでした。」と呟き低頭する。
そんな私を見て、彼は眉間にシワを寄せたまま顔を歪め今にも泣きそうな表情を浮かべた。
私はそんな彼の顔から目を背けるように、ただただ頭を垂れるばかりだった。
私の中にある絶対的なものと信じて疑わなかった理性は、今や崩壊寸前だった。
辛うじて残されたひとかけらを繋ぎ止めてくれているのは彼の優しさだけ。
私の精神は今、堕ちるか堕ちないかギリギリの細い綱を渡っているような
危うい状態を保っている。

要因は野原苺。
しかし原因は私の心の弱さだった。


今年の春から我々に贈与された研究室、
通称『実験棟』の一室で研究を始めてから早くも半年が経とうとしている。
季節は既に茹だるような暑さが続く夏を終え、
朝夕は肌寒い程のそよ風が窓をすり抜けてくる秋を迎えた。
私と彼、そして野原苺は毎日朝から晩まで殆ど一日中実験棟に籠もり研究に没頭していたが、
その間に一つ喜ぶべきニュースが全マスメディアを通じて報じられた。
以前、桑原副会長から聞かされていた突発性過醗酵エネルギーを用いた
小型爆弾『ヨーグルト』の使用禁止条例が正式に受諾され、
それに伴い約5年の歳月に渡った第四次大戦に終止符が打たれた。
停戦の一報を聞いた時に私と彼の胸に込み上げた歓喜と安堵は
とても言葉では言い表せないものだった。
三年前にテレビニュースで『ケフィア』が兵器に利用されたと知った時に味わった絶望感。
同時に多くの命を無差別に奪うという罪に荷担していた事実が私を苦しめた。
あれから数年、一度もその後悔を忘れた日はなかった。
僅かでも罪を償えればと思い研究に専念してきた。
それは彼も同様だったようで、夕飯を食べながらそのニュースを見た時に、
彼は何も言わず目に涙をうかべていた。
その顔にはこれまでの努力が報われたような清々しさがあった。
翌日、我々は哀悼の意を込めて研究は休止し、
私は彼と共だってお父様とお母様の墓参りに赴いた。
墓前で研究の進捗具合や彼との生活の事など手を合わせながら報告をする。
霊魂の存在を認めているわけではない。
私の想いが届くとは信じていないが、私はいつまでも手を合わせ拝んでいた。

そしてもう一つ、喜ばしい話題という程でもないが『ケフィア』の研究にも進展があった。
これまで我々が主に着手していた研究は、
突発性が低くエネルギー供給が安定している醗酵作用を持つ
ケフィア菌のデバイスを解明する事だったが、
現在はその作用を他の醗酵媒体でも再現出来るように調整をする実験を行なっている。
つまりケフィア菌ではなく別の、例えば日本酒の酵母菌でも
ケフィア菌と同じように突発性を抑えてエネルギー供給を安定させるという事だが、
これの画期的なところは醗酵作用を人為的に調整するところである。
一時期は我々も試みた事があるが、一見単純に思われた醗酵作用の
複雑さに断念せざるを得なかった。
しかし、これを解明し実現させたのは野原苺だった。
彼女は我々の手助けをする一方で独自にこの醗酵作用の調整を
人為的に行う理論を構築していたのである。
彼女から初めてこの理論を解釈された時の驚きは今でも忘れられない。
舌っ足らずなおっとりとした話口調で持論を講釈する姿は異様な光景だった。
内容は実にシンプルで説得力があり非の打ち所がない完璧な理論なのだが、
意気揚々と語尾を伸ばし案配に話されると、
まるで焼き菓子やケーキのレシピでも聞かされているようだった。
とにかく彼女からの提案により、我々の研究方針は変更され
それが現在はなかなか良い結果で推移している。

それはそれで非常に喜ばしい事なのだが、最近の私の意識は全く別の方向を見ていた。
以前、彼女が彼に好意を抱いているらしき話になった時以来、
私は彼女の動向を自然と観察するようになっていた。
いや、観察ではなく監視と言った方が的確かもしれない。

野原苺と彼が会話している内容に耳をそばだてたり、彼女の視線の先を追ってみたり、
わざと彼の近くにならないような場所での作業を指示したり。
とにかく彼女の行動一つ一つに神経質なまで注意を払うようになっていた。
我ながら浅ましい行為だと分かってはいたのだが、
今や弱体化した理性では私の本能を抑制する力など有るはずがなかった。
ただただ嫉妬と猜疑心に魂を奪われ愚かな亡者に成り下がった自分に、憤るばかりだった。

しかし、だからと言って私は彼女を憎む気持ちは一切なかった。
これは彼女をつぶさに観察するようになって気付いたのだが、
野原苺という女性は実に聡明で気立てが良い人物なのだ。
研究中はついつい一点に集中し過ぎて研究所が散らかりがちになるのだが、
気が付くと彼女は私の周りを整頓してくれている。
それだけではなく、やや疲労が溜まってきたと思っていると甘いものを差し出してくれたり、
可笑しな話をして気を紛らわせてくれる。
そして彼と意見の行き違いが原因でお互いに気まずい雰囲気があったりすると、
間に入りいつの間にか仲違いを修復してくれた事もあった。
本来はお喋りな性格なのだろうが、
寡黙な我々(彼の場合は私の無口が伝染したらしいが)に合わせて
研究中は必要最小限の会話しかしない。
だが、研究の事で一考ある時には控えめながらも己の意見を明確に表すので、
我々にとっては大変良い刺激になる。
あの滑舌が悪い話口調も慣れてしまえば実に愛嬌がある仕草だ。
とにかく彼女は常に絶妙なバランスで適度な距離を保ちながらも気配りを忘れず、
研究でもプライベートでも献身的な態度を疎かにしない。
それまでは彼の事をなかなか気が利く人物だと思っていたが、
彼女に比べれば足元にも及ばない。
加えてあの愛らしい容姿。
どうして彼女の事を嫌えようか?
今、私にとっての彼女は彼とは違った意味でかけがえのない存在になっている。
ただ本を貪り読む事にしか興味がなかった青臭い中学生の頃とは違うのだ。

しかし、そんな彼女がまた私の苦悩する要因になっているのも事実だ。
もしも彼女が嫌みたらしい女性だったならば、私は迷う事なく彼女と対立出来るだろう。
彼女を知れば知るほどその魅力に気付かされ、同時に焦燥感も倍増する。
そしてやり場のない苛立ちを彼女にぶつけられる訳はなく、
醜く卑屈な自分自身にそのまま向けられるのだ。
もしも、彼女が真剣に彼に好意を抱いていて、彼を譲って欲しいと懇願されたら…。
きっと私は抗えないだろう。
人は、いや生物はより優秀な遺伝子を後生に遺すために
より優秀なパートナーを選択する権利がある。

私が彼女よりも勝っているところは、何も無い。



実験棟内に設置された休憩スペースの窓際の四名テーブル。
この席はいつの間にか我々が一日に三度、
ティータイムを喫する際の専用スペースに定着していた。
それというのも理由が二つ。
一つは窓際という事で見晴らしが良い事。
もう一つはすぐ側の壁面に電源コンセントがある事。
これは電動式ポットでお湯を沸かすのに便利である。
そしていつの間に決まっていたのはテーブルだけではなくて座席の場所も各々定着している。
窓際の座席に私が座り、隣に彼。
そして向かい側に野原苺。
私と彼にお茶を淹れてくれるのが彼女なので、ちょうどもてなしを受ける形になる。
しかし、今私の目の前にいるのは見目麗しい美少女ではなく、
大学生になってから顎にうっすらと髭が目立ち始めた彼だった。

「野原さん、まだ研究室に籠もって作業をしてるの?」

「いえ。何やらレポートを作成しておりましたが。」

私が指示を出していた作業は午前中のうちに完了していたはずである。
もっとも彼女は最早助手という役割を逸脱しており独自に研究を行えるので、
余程の要件がない限りは基本フリーでさせている。
彼は私の回答に低い声で「そうなの。」と呟き、
ティーポットに被せたケルトを外すとカップに注ぎ始めた。
特に頼んだ訳ではないのにその席に座ってしまったからであろうか、
彼はテキパキと紅茶の準備をしていた。
もともと家事や料理が得意な彼だ。
「お茶を淹れるのは女の仕事」などという偏見は持ち揃えておらず、
何も言わず私の手元に紅茶と茶菓子を取り分けた小皿を置いた。
勿論、私にもそんな概念はない。

軽く頭を下げ、早速カップを口に傾ける。
不思議なものだ。
全く同じ手順で淹れられた紅茶なのに彼女が淹れたものの方が僅かだが芳香が良い。
茶葉を蒸らす時間に秘訣があるのかも知れない。
私が紅茶に口をつけてからだいぶ間を置いて、
念入りに息を吹きかけた彼はやっとカップを傾けた。
彼はやや猫舌なきらいがある。
それでも少し熱かったのか、反射的に瞼を閉じ舌を小さく出した。
そんな彼の姿にほのかな安寧を感じ、私はつい
「二人きりになるのは久方振りですね。」と声を掛けた。

当然ながら家に帰宅すれば彼と二人きりの時間が続く。
だが、私が言いたかったのはそんな事ではなくこの学校生活で、という事なのだ。
高校生の頃はそれこそ三年間同級であったため学校でもいつも彼と一緒で、
尚且つ誰も我々の間に介入してくる人物はいなかった。
なので大学に入学して以来、私と彼、そして野原苺の三人でいるのが
いつしか当たり前になっていたため、
学校で彼と二人だけでいる空間が非常に新鮮に感じたのだ。


その感想には彼も同意だったようで、
もう一度カップに口をつけようとした手を止め「確かにそうかも。」と言い、微笑んだ。
その優しい眼差しに見つめられると、僅かながらも私の心は輝きを取り戻すのだ。
本当に微かな光でも良い。今の私にはこれほど大切なものは他にもない。
こんな時に私も野原苺のように笑い返す事が出来れば、とつくづく思ってしまう。
如何せん幼い頃から感情を表に出すのが著しく苦手だったし、
それがさほど重要な事だとは思いもしなかった。
今になっては省みるばかりだが…。
私もいつか彼にこの気持ちを与えられる事があるのだろうか?

「そういえばオファーの件、どうする事にしたの?」

だいぶ適温になってきたのか、少しずつ紅茶を啜りながら彼が尋ねてきた。
私は答えに窮し窓の外に目を向ける。
それは二年前から我々が幾度と無く交わした質問である。
特に明確な答えを期待しての問い掛けではなく日常会話の中に埋没される程度だったが、
最近になって途端に緊急性が一気に増した。
それというのも一週間前、我々は桑原氏に呼び出されこう告げられたからである。

「向こう1ヶ月の間に答えを出して頂きます。」

爽やかな微笑みに刺すような冷たい瞳。
仮面のような笑顔を浮かべる桑原氏が言うことを要約すると以下の通りである。

確かに決定権はそちらに委ねたが返答が遅すぎる。
オファー先もいい加減呆れ始めている。
野原苺が協力しているのだから順調に研究が
進んでいるはずなのに怠けているのではないか。
1ヶ月以内に返事が出ない場合は契約を破棄する。
という事を辛辣な言葉で約一時間ほど直立したまま聞かされた。
一向に結論を出そうとしない我々に腹を据え兼ねたのか、
常と変わらぬ表情を顔を貼り付けたまま桑原氏は憤りを露わにした。
確かに決定権はこちらに一任されている事に甘んじて先延ばしし過ぎた感は否めない。
しかし昨今の私の思考はそれとは別の事に悩殺されていた。

「桑原さんのあの様子じゃ、遅くとも今週中には答えを出さないとマズいんじゃないかな?
 ほら、あの時言ってたじゃん。指定した期日すら守れない…」

そこまで言うと、彼は途端に顔をしかめ細く長い溜め息を吐いた。
どうやらあの時に言われた桑原氏の皮肉たっぷりな催促を思い出してしまったらしい。

「とにかく!そろそろ研究の目処もついてきたんだし、決めちゃおうよ。
 君はどっちが良いの?」

私は紅茶を一口含むと再び窓の外に目を向けた。
外の景色に別段興味を引くものがある訳ではない。
きちんと手入れが行き届いた芝生と隣接する実験棟の建物が見えるだけだ。
だが私は目を反らさずにはいられなかった。
彼の真っ直ぐな眼差しが愚鈍な私を咎めているようで耐えられなかった。


正直な事を言ってしまえば、私はどちらでも良いのだ。
野原苺が研究の助手に加わった事で『ケフィア』の精度や融通性は格段に上昇した。
なので発電所を建設しようが自動車のエンジンに使用しようが、
『ケフィア』が有するリスクは大幅に削減されたのである。
だから私が悩んでいるのは別に怠慢ではない。「どちらでも良い」というのはそういう意味だ

では私が決断を躊躇する理由は何かと問われれば、それは野原苺についてである。
彼女の父親はニッサンゼネラルモーターズ システム開発部の責任者であり、
彼女自身も我々の研究を手助けする傍ら開発部のスタッフも担っている。
彼女が我々の研究促進に尽力した功績は生半なものではない。
なのでその見返りという訳ではないが、オファーの件を
よしなに取り入って欲しい旨を時々ほのめかす事がある。
しかしそれは彼女の本意ではなく、遠慮がちに言及するあたりから察するに
父親に言い含められているのだろうとおおよそ検討がつく。
楽観主義な彼女の性格上、ただ単に我々と楽しく研究が出来ればそれで良いのだろう。
私としても借りを作ってばかりでいるのはどうにも落ち着かない。
恩に報いるのが人の道としても筋であろう。
等価交換や質量保存の法則、エントロピーの法則を引き合いに出すまでもない。
なので、どちらでも良いのならばニッサンゼネラルモーターズと
協力提携の約定を結ぶのが最良案なのだろう。

しかし、もう一人の私がその意見に反対票を投じる。
いつからか私の心の奥底に巣くった怯えた表情を持ち
卑屈な言葉を吐き続けるネガティブな私が…。
もしもニッサンゼネラルモーターズと新エンジンの開発に着手すれば
自ずと野原苺といる時間は今以上に倍増する。
つまり彼が彼女と共有する時間も増えるという事だ。
それが、怖いのだ。
只でさえ今でも彼と彼女が愉しげに会話をする場面を眼にするだけで、
鋭利な金属で抉られるように胸が痛むのに。
彼らの間にある距離が今より縮むのを好ましくないと思うのが私の本音だ。
そんな自己中心的で下劣な私の本心をどうして暴露出来ようか?
私が答えを出せずに悩み戸惑う理由はそんなちっぽけな事なのである。
だから彼の瞳を真っ正面から捉えられない。
素直で際限無く私に優しさを与えてくれる彼から、
私の瞳の奥に映し出された感情を見つけ出されそうで怖いのだ。


「取り敢えず早めに決めちゃわないとあの人、堪忍袋の緒がいつ切れるか分からないからね。
 今夜にでも答えを出しちゃおうよ。」

そう言うとだいぶ冷めた紅茶を一気に飲み干し、彼は席を立った。
どこに行くのかと不思議に思い小首を傾げる私を見て、
彼はわざとらしく肩をすくめ大きな溜め息を吐く。

「僕はこれから樋口教授の講義に行ってきます。
帰りは夕方になりそうなので先に家へ行ってて下さい、って確か今朝言ったはずだけど?
まさか忘れたなんて言わないよね。」

「…勿論覚えております。」

そういえば今朝、彼がそんな事を言っていた気がする。
勤勉家な彼は単位取得が必須科目の授業意外でも
自分が興味を持った講義には積極的に参加をしている。
在籍と研究以外には関心がない私とは違うようだ。

他にも何か言ってなかったかと記憶中枢神経に大捜索信号を送っていると、
重要性の低い情報が欠落し易い私の癖などお見通しといった顔で彼は私の額を指で小突く。
そしてそのまま指を下にスライドすると私の頬に手を当て優しく微笑んだ。
心臓の鼓動がテンポを上げる。
右の頬から伝わる彼のぬくもりに甘えるように、私は顔を横に傾け瞳を閉じた。

「…買い物をしてから帰るから少し遅くなるかも。」

「了解です。では夕飯は冷蔵庫の残りを使って何か作っておきましょう。」

「いや、僕が作るからいいよ。…そうだな、今夜は鶏肉のデュアブル風でどう?」

オーブンで焼き上げられた鶏肉の香ばしい旨味とマスタードの辛みが
口の中いっぱいに広がる。私の大好物だ。

「了解しました。楽しみに待ってます。」

私の答えに満足したのか、彼はもう一度微笑むと私の頬から手を離し、
テーブルに置かれた鞄を掴み「じゃ、行ってくる」と言い歩き出した。
彼の背中を見送りながら頬に残るぬくもりの余韻に浸っていると、
彼は何かを思い出したかのように立ち止まり「やっぱりご飯くらいは炊いといて」と告げた。
私は返事の代わりに小さく頷く。
それに合わせるように彼も小さく頷き休憩スペースを後にした。


私は空になった自分のカップに紅茶を注ぐ。
ここで野原苺なら丁寧に茶葉を取り替えまた新しいものを淹れるだろうが、
あいにく私は彼女ほど品行優良な性質ではない。
少し香りが落ちてはいるが丁度良くぬるくなった紅茶を口に含み、私は頬に手を当てた。
彼が触れた頬がまだその温もりを保っている。
私を丸ごと包み込むような、心地良い温もりだ。
ここ数ヶ月の私のネガティブな態度を省みる。
焦燥感に駆られ、自身の理性をコントロール出来ずに
彼に対しても卑屈な態度を露わにする時があった。
それなのに彼は決して私を見放す事なくいつもと変わらぬ、
いやそれ以上の慈愛を持って接してくれた。
私の態度を咎めるでも呆れるでもなく、鬱屈な私を黙って享受してくれた。
私はそんな彼を心から愛している。
本当に愛している。
その言葉が小説などにありふれた実に凡庸なものであろうとも、
この感情を言葉にして表すならばそれしか思いつかない。
私は改めて彼に感謝をする。
こんな私をありのまま受け入れてくれるのは彼しかいない。
私自身も彼以外の誰かから享受してもらいたいとは決して思わない。
彼のいない生活など想像もつかないし、彼さえ側にいてくれれば他に何もいらない。

私は窓の外に目をやり、短い吐息をついた。
彼が残した頬の熱が凝り固まっていた感情を緩和したのか、今は実に心が軽く感じる。
同時に今まで下らない感情に縛られていた自分自身が馬鹿みたいに思えた。
彼は変わらず私を受け入れてくれているし、
野原苺は非常に優秀で献身的なかけがえのない協力者だ。
ただそれだけの事なのに、悪質なフィルターを通して彼らを眺めて歪んだ事実を信じていた。
一番愚かなのは私だった。
これからはもう止める事にしよう。
私の周りにある素晴らしいもの達を信じてみようか。
研究も、実験も、彼も、野原苺も、桑原氏も。
毎日同じ眺めを映し出している窓の景色が、さっきまでとは違い輝いて見える。
そろそろ冬が訪れるというのに芝生の緑がいやに濃く感じる。
人というのは単純なものだ。
思考の変化で視覚的認識にさえ変化をもたらしてしまう。
今日、家に帰ったら彼とオファーの件を協議してきちんと結論を出そう。
そして久しくお預けをしていたが今夜くらいは許可しても良いだろう。
彼のお母様の指摘(命令)でほいほい体を許すなと釘を刺されていたが、
たまにはスキンシップを図るのも良いではないか?
そんな事を考えながら紅茶に手を伸ばそうとした時、後方から軽快な足音が近付いてきた。
この歩幅が小さく小走りに移動するハイヒールの音は、彼女だ。


「あれぇ~?誠一くんは一緒じゃないのぉ?」

「彼は午後から終日まで樋口教授の講義に出席しているそうです。」

先ほどまで彼が腰掛けていた本来自分の特等席に座り、
テキパキと新しい紅茶の準備をする彼女。
その一連の動作の途中に茶菓子を口に放り込むのを忘れない。

「ほぅなんら~。むぐむぐ。誠一くんは勉強熱心だねぇ~。
 イチゴなんか研究の事だけで精一杯だよぉ♪」

「まったくです。」

私の手元にある紅茶がぬるくなっているのを直ぐに見抜いた彼女は
「新しいの淹れるね♪」と言い、私のカップの中身を捨てにシンクへと向かう。
私は小さく頷き、茶菓子箱に手を伸ばし彼女お手製のマフィンを一口つまむ。
その時、彼女がテーブルの上に置いていった少し厚手のレポート用紙が目に留まった。

「それは一体何ですか?」

席に戻ってきた彼女に早速問いかける。
彼女は私のカップと自分のカップに紅茶を注ぎながら答えた。

「あのねぇ、実は二人には内緒に研究していた事があってぇ。
 ついに完成したから見てもらいたいのぉ♪」

そう言うと彼女は自慢げに胸を張って私にレポートを渡した。
確かに時々彼女が研究室の片隅でいそいそと何かを手掛けていたのは知っていたが、
一体何が完成したというのか?
私はレポートの表紙を開き、その1ページ目に書かれた文章を読んで愕然とした。

「あのねぇ♪ケフィア菌のデバイスの解明に成功したのぉ♪」

まるで初めて補助なし自転車に乗れた子供のように、
瞳を嬉々と輝かせて彼女はそう言った。
その言葉を聞いた瞬間、私の中で何かが音を立てて崩れた。


それから彼女はテーブルを挟んで私の前に置かれたレポートのページを捲りながら、
少し興奮した口調で解説をし始めた。
いつもの拍子抜けしてしまう舌っ足らずな話し方ではなく、
明瞭で軽快が口調に変わっているところを見ると、彼女としても余程嬉しいらしい。
そんな彼女の解説を私は余計な口を挟まず黙って耳を傾けた。
驚きよりも何よりも、私の中に最初に表れた感情が「悔しさ」だった。

私と彼が三年も前から取り組みながら
一向に解明の糸口すら掴めなかったケフィア菌のデバイス。
それをたったの数ヶ月で彼女はあっさりと解明してしまったのだ。
これは科学者としては非常に屈辱的な事だった。
彼女よりも遥か以前より研究に心血注いできた我々の面目丸潰れである。
だが、どうやら私は純粋な科学者らしい。
歯軋りするほど悔しい事なのに、彼女の解説から耳を離せない。
そこにある真理を探求せずにはいれない。
認めよう。彼女は天才だ。

彼女の明確で整った理論の講釈は続く。
休憩スペースには私達の他にも数名のゼミ生がいたが、
こちらを気に留める様子はなく談笑に講じたり読書に勤しんだり各々の時間を過ごしていた。
だがそんな休憩スペースの一角では今新たな世紀の大発見が生まれようとしている。
私は彼女の解説とレポートに書かれた文章を食い入るように見聞きしていた。
彼女がケフィア菌のデバイス解明に至った経緯は、
他の醗酵物でもケフィア菌同等の安定した
エネルギー供給を調整する実験が元になっていた。
それは正に我々が現在着手している研究で、彼女は更にその先の次元へと到達したのだ。
まったく、今更ながら桑原氏の見通しの的確さには脱帽せざるを得ない。
いや、彼女が生み出すであろう成果すら想定の範囲内なのだろう。

彼女が解明するレポートの内容はこれまでの実験結果と
彼女の理論が相違ない事を実証したプロセスを経て、
いよいよ本題であるケフィア菌のデバイス解明の核心に迫る章に進むところだった。
私はすっかり彼女の解説に聞き入り過ぎて全く気付かなかったが、
その時になってようやく彼女の異変に気付いた。
それまで流れるようにスムーズに進行していた彼女の解説が、急に止まったのである。
不思議に思った私は顔を上げると、そこには誰もが心惹かれる微笑みは無く、
代わりに真剣な眼差しに複雑な色を浮かべた彼女の表情があった。
背筋を伸ばし、固く口を引き結びじっと私を見つめる彼女に気圧され、私もつい姿勢を正す。
こんな彼女を見るのは初めてだ。

「あ、あのね。あのね、素子ちゃん。素子ちゃんはこのお話の続き、聞きたいよね?」

真面目な表情とは裏腹に遠慮がちに尋ねる彼女。
何を当たり前の事を聞くのだ?
何故焦らす必要がある?

「聞かれるまでもありません。当然です。」

更新日10月8日

私の返事に対して彼女は「そうだよねぇ…。」と聞こえるか聞こえないかという程に
か細い声で呟いた。まるで私にではなく自分自身に言い聞かせているようだ。
そこで彼女は一旦俯くと、何かを決意したように顔を上げ叫んだ。
眩し過ぎるほど光を放つ瞳が、今は怖い。

「あのね!あのね!素子ちゃんにお願いがあるの!」

あまりに大きな声だったので周りにいたゼミ生が一斉に私達に注目するのが分かった。
しかし私はそちらを振り向く余裕がない。
彼女のこれほどにはないくらいの思い詰めた眼差しから目をそらせなかった。
テーブルの下で握り締めた手に汗がじっとりと滲む。
嫌な予感が全身を駆け巡る。
彼女の要望がどういった用件かは分からない。
だが私の本能は首を横に振る事を推奨している。
ただ、科学者としての更なる探求心の方が凌駕した。
私は唾を飲み込みながら首を縦に振ると、
彼女は深刻そうに俯きながら「あのね…」と語り始めた。
その話を聞きながら、私の中で一瞬体中の血液が逆流した感覚を感じた矢先に
今まで何とか食い止めてきた堰が遂に決壊し、私の心を真っ黒に塗り替えていった。
正直いって彼女の話は要望などというものではない。
単なる取引だ。
何故彼女がそんな事を言うのか分からない。
いや、本当は分かっていたのだが気持ちが理解するのを拒否した。
私は今、大きな揺れる天秤の間に掛けられている。
片方は科学者として肥大した貪欲な探求欲。
もう片方は醜いと言われようとも頑なに譲る事を拒み続ける独占欲。
私の魂は大きく二つに揺さぶられている。
どうすればいい?
どうすればいいのだ?
私は頭の中で何度も彼の名前を叫んだ。
そうでもしなければ自我を失いそうで怖かったから。
しかし私の声は反響する事なく空しくも消え失せていくばかり。
徐々に私の気力も衰え、後は何もない空虚だけが取り残された。

永遠に続くかと思われた葛藤にも遂に終止符が打たれる。
私が首を縦に振った瞬間、ギリギリに張り詰めた天秤の糸は均衡を崩し朽ちていった。
それと同時に私は初めて気付かされる。
私は全てを失ったのだ、と。

私の答えが意外だったのか驚愕のあまりに曖昧な笑顔を浮かべる彼女。
そしてしばらく私を凝視した後、その事には一切触れずに淡々とレポートの解説を続けた。
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06:09  |  「ヨーグルト…。…いいえ、ケフィアです!」  |  CM(24)  |  EDIT   このページの上へ

Comment

智代とことみで割れると思いきや、智代は強い

蒼響さんです、ケフィアと呼ぶべきかまで読ませていたたきました。今更です、今更ですとも
最後まで読破したら感想殴り書きますからッ!

えーとアプリの件なんですけど、オンラインマニュアルにある通り、パソコンで開けますよ
カードをパソコンに接続して、テキストファイルを探してください……見つけにくいですけど^^;
いちいちメールしなくてすむから便利ですよ。編集もできますしね
蒼響黎夜 | 2008年09月27日(土) 16:30 | URL | コメント編集

>>蒼響黎夜さん
智代はアフター人気がありますからね。

読破しちゃって下さいよ~!そして感想書き殴っちゃって下さいよ~!

私的にはメールの方が送信履歴、PCの受信履歴に残せるので万が一の時に安心かな><
結構心配性な性質なので。
要人(かなめびと) | 2008年09月27日(土) 23:59 | URL | コメント編集

素子ちゃんの心境…分かります(涙)
彼は素子ちゃんの心の内を分かっているのでしょうか?
もう…じれったい!!

どうにか家のPCを無線に出来たので、家でもPCを使うようになりましたが…キーボードが打ちにくすぎ(泣) 見事に壊されてるんです………
いいえ、名無しです | 2008年09月28日(日) 00:20 | URL | コメント編集

ああ、とうとう素子ちゃんがこわれてきた…
誠一くんにはそろそろ素子ちゃんに安心の言葉を
かけてあげて欲しいところですが…
七章のラストの不吉な暗示が気にかかります。
応援ポチ♪
momokazura | 2008年09月28日(日) 01:40 | URL | コメント編集

>>名無しさん
誠一は鈍感ですからね。分かっているような分かっていないような。
名無しさん、もしかして、夢さん・・・ですよね?

>>momokazuraさん
もっと壊れるかもです♪乞うご期待!
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年09月29日(月) 06:01 | URL | コメント編集

名無し=夢です。 いやぁ~、名前の入れ忘れ…間抜けですねぇ凹
誠一君は鈍感なんですか!?  そ~ゆ~人って相手にとっては困り者ですね。
それにしても苺ちゃん凄い! 天然が凄すぎて、“研究の役にたつのかしら?”等と思っていたもんですから。 ちょっと視点を変えないといけないですね。
夢 | 2008年09月29日(月) 20:16 | URL | コメント編集

どんどん痛々しい事になってきてますね。
でも素子ちゃんが普通の女の子らしい恋愛をしてると
考える事も出来ますよね。それはいい事なのかも。

個人的には今回の、全体をくくるタイトル
(「~最早どうでもいいのですとのです。」のことです)が
使われる場面を想像すると、不安でしょうがないですが。
雲男 | 2008年09月30日(火) 00:46 | URL | コメント編集

>>夢さん
男なんてみんな鈍感なものですよ♪
苺ちゃんはかなり出来る子です!なんせあの桑原さんの秘蔵っ子ですから!

>>雲男さん
彼氏が他の女の子と仲良くしちゃうとイライラしちゃう!みたいな。
コレが普通の恋愛なのですよ。
ただ素子はそういうの初めてなんで鬱になっちゃうだけなんです。
要人(かなめびと) | 2008年09月30日(火) 06:08 | URL | コメント編集

苺ちゃん、かなり出来る子でびっくりww
やっぱりとてもうれしいですね^^
彼女が素子ちゃんと誠一くんの仲がこじれる原因になってしまうのは、
二人には幸せになってほしいですから、
千千に乱れる心境ですよ^^;応援ポチ♪
momokazura | 2008年10月02日(木) 02:22 | URL | コメント編集

>>momokazuraさん
やっぱり良いとこのお嬢様ですからね。
一般教養や躾立居振舞い身嗜みは完璧なのですよ♪

幸せって幾多の困難を乗り越えて初めて手に入れられるものですから♪
素子には悪いですが今はどっぷりと墜ちてもらいましょう。
要人(かなめびと) | 2008年10月02日(木) 05:59 | URL | コメント編集

素子ちゃんは考える事がいっぱいですね(涙)
誠一君…たまには素子ちゃんが安心できるような、気の利いた言葉をかけてあげればいいのに。
まぁ、困難を乗り越えた時の幸せは素晴らしいものですけどね。

せっかくのオフ、今日はカラオケに行かないんですか?
夢 | 2008年10月02日(木) 13:17 | URL | コメント編集

>>夢さん
誠一はもともと気が利かない男の子ですから。
家事全般は得意で几帳面で真面目でも女心はさっぱり><

そんなに毎回行くのもちょっとアレなので今日は光ヶ丘でテニスの壁打ちをして帰って来ました♪
要人(かなめびと) | 2008年10月02日(木) 14:31 | URL | コメント編集

女の子らしくなってきましたね
恋ってこんな感じなのでしょうか
僕は未だに分かりませんが・・・
楚良 紗英 | 2008年10月03日(金) 21:22 | URL | コメント編集

素子ちゃんの複雑な心境が分かります!
恋ってこんな感じなんですよ…
かなり昔に、私にもこんな心境の時があったなぁ…なんて(照)
年と共に純粋さが無くなってきてダメですねぇ…
夢 | 2008年10月04日(土) 00:58 | URL | コメント編集

>>楚良 紗英さん
自分ではどうすることの出来ない衝動と歓喜が全身を駆け巡る、って感じですかね?
ちゃふ子さんもいずれその時が来ますよ♪
その記事がうpされるのを心から待っていますわ♪

>>夢さん
年を取ると純粋さというか気持ちの荒が無くなるものだと思ってます。
相手の一言一挙動に喜んだり悲しんだり。
そりゃ今でもそういうことはありますけど、昔ほど感情の幅が安定しているというか。
それは精神的に成長した証拠ではないでしょうか?
要人(かなめびと) | 2008年10月04日(土) 05:50 | URL | コメント編集

気持ちが少し軽くなってきたようですね^^
些細なことで喜んだり憂鬱になったり変な行動とったり、
恋って人を狂わせますね~
耐性ができてくるとまた可愛くないわけですが、
恋愛に不慣れな子達って初々しくてよいです^^応援ポチ♪
momokazura | 2008年10月05日(日) 16:00 | URL | コメント編集

>>momokazuraさん
なんか書いていてまるで少女マンガのようです><
幼い頃から読んでいた少女マンガの知識がこんなとこで役立つなんて~
って気分ですね♪
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年10月06日(月) 06:06 | URL | コメント編集

誠一君の行動、ナカナカやりますね~。 ちょっと見直しました! 素子ちゃんの心境も少しは穏やかになってきたのでは? と思いきや…また何かが起きそうですね(泣)
お子さん、2歳おめでとうございます!!
もう2歳なんですね~。 子供の成長って、アッ!と言う間ですよ。 本当に…アッと言う間です・…
夢 | 2008年10月06日(月) 12:58 | URL | コメント編集

>>夢さん
そうですね。今でもあっという間な感じがします♪
気がつけば小学校に入り中学校に入ったりするんでしょうね。
どういう子供に育つか不安です><
要人(かなめびと) | 2008年10月07日(火) 06:01 | URL | コメント編集

苺ちゃん、凄いキャラクターになってますね。
無垢な性格が逆に怖くなってきましたw

遅くなりましたが、お子さんの誕生日おめでとうございます。
自分が子供の頃は時間の流れはかなり遅く感じましたが、
近頃はとても早く感じます。
子供がいたらもっと早く感じるんでしょうね。

…う、なんか、色々な感情がっ…ww
雲男 | 2008年10月08日(水) 03:14 | URL | コメント編集

>>雲男さん
ありがとうございます♪
大人になってからは時間の流れが早く感じます。
一年が短い短い!
でもそれだけ人生が楽しいと思えるから短く感じるのかな、とも思ってます♪
要人(かなめびと) | 2008年10月08日(水) 06:02 | URL | コメント編集

●はじめまして

はじめまして。数日前からこのお話を読ませてもらっています。続きが気になってしかたありません。かなりこのお話にはまってしまったようですw これからも頑張って下さい! あ、コメントを見るとお子さんのお誕生日だそうで、遅くなりますがおめでとうございます♪
猫 | 2008年10月08日(水) 23:23 | URL | コメント編集

あららら~いいところで…気になっちゃいますwこのラストww
てか、今まで二人で頑張ってきた研究が…マジですか~!!!
苺ちゃんのお願いがとっても不気味ですww応援ポチ♪
momokazura | 2008年10月09日(木) 02:51 | URL | コメント編集

>>猫さん
どうもはじめまして♪
読んで頂きまして本当にありがとうございます!
今日から最後の章ですのでそちらもお楽しみに☆

>>momokazuraさん
苺ちゃんのお願いは、今日のを読んで頂ければわかります。
ダメなことなんですけど、彼女なりの切実な願いってやつですかね。
応援ありがとうございます♪
要人(かなめびと) | 2008年10月09日(木) 06:07 | URL | コメント編集

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