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2010'02.02 (Tue)

なんしきっ! 朝練と残念な顧問

「竜輝とのぼる、まだ来ないな」
「まったくあの不良コンビは。最低限の時間くらい守れないのかね?」
 ようやく陽も昇り始めたばかりの佐高第七中テニスコートのフェンス脇では、まだ一年生になったばかりの部員達が各々ストレッチで体をほぐしていた。朝独特の気だるさが残った体に、早朝の澄んだ空気がスッと馴染んでくる感覚が心地良い。
「まぁ、そのうち来るんじゃねえの? 気長に待とうぜ。それよりも丸男、お前ってまだ一言も喋ってないけど、具合でも悪いのか?」
「丸藤……。別に……」
 不機嫌そうに眼鏡をたくし上げながら、丸藤は聞こえるか聞こえないかというか細い声で呟いた。彼はつくづく朝に弱い体質なのである。そんな様子を気にするでもなく眺めていると、校舎の影から息せき切った高田と吉川が走ってきた。
「遅いよ君達! 初っ端からなんという体たらくだね! 常日頃から五分前行動を心がけたまえ!」
 倒れこむようにテニスコートに到着した彼らに、部長である宗方は早々に苦言を呈する。相手が不良であろうと誰であろうと、言うべきことははっきりと物申す宗方は、当初案じていたよりも部長という役に適任だったのかも知れない。
「うるせ、ぜい…ぜい……。デブ野郎……」
「はあはあ……。ごめんね、ぶぅちゃん……。寝坊しちゃった……」
「ごめんで済めば誰も政治家は責任を取って辞任しないよ! この部は我々六人しかいないんだから、一人でも自堕落になれば一気に統制が乱れるんだ! 纏め上げる僕の身にもなってくれよ!」
「誠司、その辺で勘弁してやれ。二人だって悪気があったわけでもなさそうだし。その証拠に走ってきたじゃないか。それにまだ練習は始められないんだし」
 副部長である神谷は、腰に手を当ててお説教モードに入った部長の肩を叩くと、遅れてきた部員にお慈悲を要求する。神谷に諭されて、宗方もさほど怒っているわけではなかったので、「明日からは遅刻は厳禁だからね!」ときつく注意をして身を翻した。

「正樹が言うように、いくら俺らが早く来たって練習は出来ないんだよな」
 ストレッチなのか普段の落ち着かない態度なのか、ピョンピョンと飛び回る小堺に、だいぶ呼吸が回復してきた高田が辺りを見渡しながら尋ねる。
「なんだよ。美和ちゃん、まだ来てないのかよ?」
 皆、高田のように周囲をぐるりと見渡しながら不安そうに肩を落とした。
「まだのようだ。困ったな、安西先生がテニスコートの鍵とか体育用具室の鍵を持っているから、先生が来ないことには朝練が始められない」
「安西先生……寝てるんじゃない? あの人、抜けてるし……」
 自身が提案者なので本当に心配しているのか、暗い顔をしている神谷に丸藤は機嫌悪そうにぼそりと言い捨てた。そこに宗方がキッと横槍を入れる。
「安西先生はあの通り多忙でいらっしゃる立場のお方だ! 滅多な事を言うもんじゃない!」
「おいおい、豚。何でお前、そこまで美和ちゃんの肩を持つんだ? なんか弱みでも握られてるんじゃね?」
 思慮が足りないくせに勘だけは鋭い小堺の突っ込みに、宗方は思わず口を閉ざしてしまった。政治家気質で育った宗方は上の立場の人間や権力に極めて弱い。安西の父親が県議会議員で、自分の祖父よりも立場が上だと知った途端、宗方は一気に安西へ逆らえなくなった。しかも安西の父親については他言を禁じられているため、宗方はますます顔色を悪くするしかない。
「もしかしてデブ野郎、お前、美和ちゃんのことを好きなんじゃねえの?」
 口ごもる宗方へ、先ほど好き放題言われた仕返しとばかりに高田はニヤニヤとからかった。
「へ? そうなの? ぶうちゃんって安西先生が好きだったんだ」
 高田の言うことを真に受けた吉川も、好奇な視線を宗方に送る。高田のように宗方を言い負かしたいわけではなく、ただ単純に好奇心があるだけだ。それまでむっつりと俯いていた丸藤が何故かゆっくりと顔を上げて宗方をジッと見つめた。
「は? 下らない詮索はよしたまえ。僕は安西先生に特別な感情は抱いていないよ。馬鹿も休み休み言いたまえ、君達」
「本当に、安西先生のことは好きじゃないの?」
 自分のペアに問い詰められた宗方は驚いて首を横に振る。普段は大人しい丸藤の眼鏡の奥にある瞳が、ジットリと自分を見ていて恐かった。
「下衆の勘繰りはよしたまえよ、丸男君! そもそも、君達が余計なことを言うからだぞ! この不良コンビが!」
「なんだと? 誰が不良だって、おいこらデブ。てめえ、いっぺん締めてやろうか、あん?」
「ちょっと止めなよ、たっちゃん!」
 宗方に詰め寄り威嚇する高田を後ろから吉川が制止を掛ける。周りの部員達も止めに入って、鍵がかかったテニスコート脇は一時騒然となったが、ちょうどその時、職員用の駐車場に一台の車が乗り込んできた。
 見覚えのある赤い軽自動車、あれは安西の車である。

 やっと練習を開始出来ると安堵した部員達は、喧嘩をしていたことをすっかり忘れて、車から降りてきた安西を今か今かと待ち焦がれていた。教師のくせに一番最後に遅れてきた安西へ第一声なにを言ってやろうか各々考えを巡らせていたが、近付いてきた安西を間近で見て頭の中に並べていた言葉が一気に吹き飛んでいってしまった。
「おはようみんな。遅れてごめんね」
「……」
 部員一同が自分の顔面を直視したまま硬直している。てっきり文句の一つや二つ言われると覚悟していた安西は、訝しんで首を傾げた。
「なになに、みんな。どうしたの一体? そんなに怒ってる?」
「……」
「あなた、どなた?」
 淡いカラーのブラウスに合わせたスーツにお気に入りのヒールを履いた姿は、間違いなくいつもの安西だ。だが、誰もを虜にしてしまうアイドルのような容姿は見る影なく、腫れぼったい瞼にガサガサの肌、眉毛はない。彼女はすっぴんで登場したのだ。加えて前髪をゴムで結った姿が輪を掛けて情けない。
「ちょっと小堺君! どなたは酷いんじゃない! いくらすっぴんだって、普段とそんなに変わらないじゃないのよ!」
「全然違うって! 別人過ぎるよ!」
「あ! 別人とか本気で傷つく! 私、まだピチピチの26歳なのよ!」
「先生、お肌が渇いています……」
「何よ、神谷君まで!」
「……こりゃ、兄ちゃんに送らないと……」
「ちょっと高田君! そこ! 写メ撮ろうとしちゃ駄目!」
 ポケットから携帯電話を取り出して構える高田を無理矢理に押さえ込み、安西は必死に弁明した。
「だって先生、いつも七時半で起きてるのよ! だから急に早くは起きれないっていうか! 昨晩だってテスト問題作っていて遅くなったし! 起きたらもう七時になっていたし! だから化粧をする暇なんてなかったのよ! 君達の事を思って早くテニスコートに行かなきゃって! すっぴんでも仕方ないかって!」
 なおも喚き続ける安西を前に、部員全員は見るに耐え切れず俯いてしまった。少年達は中学一年生にして、幻滅の意味を身を持って知らしめさせられたのである。早起きは三文の得というが、損をする場合もあるようだ。

 涙目になりながら他言無用を訴える安西を宥め、部員達は素早くネットやボールの準備をすると早速朝練習を開始した。
「基本的に朝練ではサーブとレシーブ練習のみとする! 各々、基礎をしっかりと体に叩き込むように!」
 自身も全く基礎が出来ていない割には偉そうに指示を出す部長を補足するように、神谷は落ち着いた声で全員に伝えた。
「ゲームはサーブとレシーブからスタートするから、まずこれをしっかり出来ないことには始まらない。ボールの威力とか速さは二の次でいいから、とにかくコートの中に入れることを心がけよう。一度サーブを打ったら、次はレシーブに廻って交代交代やれば効率が良いよ」
 部員全員、宗方の言葉ではなく神谷の言葉に深く頷いたのだが、部長は自分の指示を受け入れられたものだと勘違いして満足げに練習に入った。

 コート内ではサーブやレシーブを交互に打ち合い、経験者陣が初心者陣にあれやこれやと指導しながら、生徒同士真剣に朝練習に励んでいる。その片隅にあるベンチに座って化粧をしながら、安西は生徒達の様子をつぶさに観察していた。
 副部長である神谷は表情に乏しいが部員全員に対して丁寧に指導をしている。彼は初心者陣だけではなく、小堺や丸藤にも気付いた点があれば指摘を欠かさない。
 同世代の子に教えられることを癪に思う多感な子もいなくはないが、神谷の教え方は決して押し付けがましくなく、実力は重々承知なため、部員一同素直に受け入れるようだ。
 小堺は直感でプレーをするタイプなので他人にテニスを教えることにあまり向いているとは言えないが、元来の明るい性格なためチームのムードメーカーとして一役買っている。
 丸藤もあまり積極性がなく大人しい性質だが、宗方や吉川だけでなく、ビクビクしながらも気性の荒い高田に折を見てはアドバイスを送っている。

 安西はそんな彼らを見て、教育現場にしては大変珍しい光景なのかも知れない、と感じていた。
 この年代の子供達は自主性があるにしても、自分達で何かをしようとしても必ず先生や親といった大人の意見を交えて、もしくは指示を出してもらえないと行動に移せない子供が大半である。むしろそんな子供達自体が稀有な存在で、殆どの子は「生徒の自主性を尊重」という名目はあっても、何だかんだで先生の言いなりに日常を過ごすことが当たり前になっている。そんな当然のこと自体に気付く子の方が少ない。
 もっとも大人数の多種多様な生徒達を纏め上げる先生連中にしてみれば、その方がこの上なく都合は良い。

 だがこの子達はどうだろう。
誰かに示唆されたわけでも推奨されたわけでもないのに、ただ「テニスがしたい」という理由からこれまでなかったソフトテニス部を新設してしまった。しかもいくら運が良かったとはいえ、入学初日で正式な部にするほどの部員を募り、練習も大人の手を借りるわけでもなく自分達だけで毎日しっかりとメニューを組んで部活動を運営している。
 授業のない土、日曜日も朝から長時間練習を欠かさず、それでも足りないようでこのように早朝から練習をする騒ぎだ。
 あまつさえ指導は生徒が自分達で行うと来たもので、自主性が高いとか最早そういうレベルを超越してしまっている。この六人のテニスにかける情熱と言ってしまえばそれまでだが、顧問である自分が先導するのではなく、生徒達の後に連れて行ってもらっているという逆転現象に、苦笑してしまうくらいだ。
 今はまだ駆け出したばかりの彼らだが、例えば半年後、一年後……三年生になって引退する頃にはどれだけ成長しているのか、安西は教師としてではなく一人の人間として興味があった。
 この時期の生徒の成長は目を見張るほどの早さがある。だがそれでも彼らの成長するスピードというものに自分が置き去りにされはしないか、むしろ不安に思うくらいだった。

 化粧も整え終え、安西はバッグから惣菜パンと牛乳を取り出すと朝食を摂り始めた。今朝、ここに来る途中にコンビニで買ってきたものだが、よくよく考えると彼女はすっぴんで買い物をしたことになる。
 どうりで店員が目を丸くしていたと合点が入ったが、過ぎたことは仕方がないので、安西は苦い記憶は早々に忘れて生徒達が熱心に頑張る姿に見入った。

 ちょうど惣菜パンを食べ終えた時に、一つのボールが自分の足元に転がってきた。それを神谷が追いかけてきたので、安西は牛乳片手に拾うと彼へ放り投げる。器用にラケットで緩やかにキャッチすると、神谷は礼儀正しく会釈をする。
「ありがとうございます。……あ」
 一瞬安西の顔を見て目を見開いた神谷は、すぐに視線を逸らした。その顔には、さっき見たすっぴんとのギャップに驚きを露わにしたのが分かり、安西はちょっぴりショックだったのを隠すようにニンマリと微笑んだ。
「どうしたの、神谷君? 先生の顔、そんなに変わった?」
「あ、いえ……別にそんな……いや」
「あら、そう。先生、まだまだすっぴんでもいけるわよね?」
 明らかに動揺する神谷が面白くて、安西は少し意地悪な気分になった。
 神谷といえばクラスでも勉強は出来る方だし、授業態度も良い(小堺も少しくらいは見習って欲しいくらいに)。顔立ちもすっきりとしていてまさに眉目秀麗。同じクラスの女子達だけではなく、他のクラスの女子達も話題にするほどの人気だ。
 なので安西はそんな男子生徒がオロオロする姿がちょっぴり楽しく思えた。だが真面目な性格なのか、あまりにも青い顔をして返事に窮している姿が可哀想に思えてきて、安西は少し大人気なかった自分を反省し、別の話題を神谷に投げかけた。

「ねえ、神谷君。来月にはもう試合じゃない? 実際のところ、どうなの?」
 話題が変わるや否や、神谷はいつもの無表情に戻る。そして腕組みをしてしばらく思案した後にポツリポツリと呟いた。
「たぶん、一回戦や二回戦で勝てば良い方じゃないのかと……」
「ん? 高田君達、初心者ペアが?」
「いや、全員です」
 あまりに謙虚すぎる予想に、安西はあんぐりと口を開けてしまった。
「い、いやいや。個人戦じゃなくて団体戦の話よね? うん、それなら一回、二回勝てば凄い気がするわ」
「違います。個人戦の話です。団体戦なんて一回戦突破できれば大したものですよ」
 安西はあまりの衝撃に、思わず手に持った牛乳を落としそうになった。慌てて牛乳をあたふた持ち替えながる安西を、神谷はいつもの冷静な表情で見つめる。
「だって、高田君達ならまだしもあなた達は東北チャンプなんでしょ? だったら地区予選くらい軽く突破するんじゃないの?」
「それは小学校の時の話です。小学生と中学生じゃあ体力も筋肉も全然違いますから、地区大会と言ってもレベルが違います」
「それでも君達、毎日こんなに練習をしているじゃない? それでも負けるの?」
「はい。他の学校の人達は中学三年間これを繰り返して挑んでくるんですから」
 至極当然な事に、安西は今更になって気付かされた。
 彼女の目から見て、彼らは毎日相当な量の練習をこなしていると感じている。だが、所詮それはまだ始めて一ヶ月足らずなのだ。他の学校の生徒、特に大会に出場してくる三年生達はそれを三年間続けてきているのである。
 しかし、確か安西が知るところでは神谷と小堺、それに丸藤などは小学校も低学年からずっとテニスを続けてきているはずである。経験の長さではうちの選手達の方が一枚上手なのではないか?
 それを神谷に指摘しようとしたが、彼は安西が尋ねるよりも先を読んで答えた。
「僕達も丸男も小学校の時は校外のクラブだったので、練習は週に三回程度だったんです。一日置きくらいにしかテニスをしてなかったので、実を言うと熟練度ではそれほどでもないんですよ」
「そういえば、昨日もそんなことを言っていたわね」

更新日 2月6日

 安西は自身が中学、高校の時に吹奏楽部でフルートを吹いていたときのことを思い出した。
 楽器の演奏というのは毎日コツコツと練習を重ねていくことで上達していくものなのである。一日休むだけで元に戻すまで三日間、三日間休めば一ヶ月掛かるとも言われていた。それはスポーツの世界でも共通して言えることなのだろう。
 毎日練習をしている選手と、一日置きに練習した選手では熟練度の桁が違う。それは実際に体験しているこの子達が一番身に滲みて実感しているはずだ。

 生徒に結果ばかり期待するわけではないが、元東北チャンプというくらいなのでどれほど登り詰めるものなのかとワクワクしていた安西は、一気に失望してしまった。
 彼らに失望したわけではない。そんな浅はかな期待しか出来ない自分に失望したのである。

 そんな安西を見て神谷は、「でもですね」と必ずしもそこまで悲観することもないと教えてくれた。
「他の学校って、大体部員が二十名から三十名くらいいる学校もあるらしいです。その点、僕達は六人だけなので、必然的に他の学校より一人が練習出来る量、単純に言うとボールを打てる量が断然多いんですよ」
「そ、そうなの?」
「はい。以前同じクラブにいた友達に聞いたんですけど、そいつの学校では一年生なんて球拾いとか素振りしかしないらしいです。二、三年生にしても生徒数が多いから交代交代じゃないと練習出来ないらしいですし。二年生でもコートに入れずに筋トレばっかりという生徒も多いみたいですよ」
「なるほど。つまり練習の密度で言えばうちの方が濃いってことね」
 安西は納得しながらコートの方に目を向ける。神谷以外の五人は、皆一心不乱にサーブを打ち込んだり、懸命にレシーブを返したりしている。全員が全員コートに入り、ボールを打っていない時間はごく僅かだ。
 神谷もコートに視線を向けながら「テニスはどれだけボールを多く打つかで上達が決まってきますからね」と付け足す。一年生ばかりの新設部だからと実力の差に嘆くのはまだ早そうだ。

 安西はテニスのことに関しては全くの素人である。部員達と他の学校がどれだけ差があるか知る由もない。
 だが、ここにいる神谷は冷静に自分達の実力を見極めはしたが、決して勝利を諦めている様子は微塵にも感じられない。その証拠に彼の瞳は自信に満ち溢れてキラキラと光っている。他のメンバーにしても同様だ。経験や熟練度の差を練習の密度で凌駕しようと、手を抜くことなく一生懸命に足を動かし、力の限りラケットを振っている。

 練習相手がいなくなったのか、小堺がこちらの方にラケットを振り神谷を呼んだ。
 安西は練習の足止めをしてしまったことを詫びて、彼をコートに送り出す。ペコリと小さくお辞儀をした神谷はコートの方に駆け出そうとしたが、一度だけ身を翻して不安げな顔をしている顧問に、もう一つの勝算を打ち明けた。
「先生、テニスというのは必ずしも実力が上ならば勝てるとは限らないんです」
「どういうこと?」
「テニスってメンタル面も大きく作用するスポーツです。ペア同士の息が合ってないと勝手に自滅するケースもあるんですよ。ペアを信用出来るか、ミスをフォローし合えるか。たったそれだけのことで格下の相手に負かされることだってあるんですから」
「そうなの? う~ん、先生にはよく分からないわ」
「味方を二人にも三人にもすることが出来れば、逆に敵が二人にも三人にもなることがあるんです。それがソフトテニスです」
 謎掛けのような言葉を残して、神谷は足早に去っていった。
 安西は首を傾げて、手に持った牛乳を一口含む。神谷の言いたいことは半分も理解出来なかったが、つまるところチームプレーが万全ならば勝利も見えてくるということなのだろう。それならば問題ないと、安西はコートの中を楽しそうに走り回りながら練習をする生徒達を眺めて思った。




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Comment

●No title

楽しそうな光景が目に浮かびますね♪
神谷君の冷静さには驚かされます。
どんな試合になるのか楽しみです!

苺カルピスサワー、気になるんなら思い切って買ってみたらどうですか?
私だったら買っちゃいますね。
アルコールだったら自分で飲み、ジュースだったら子供達に飲ませます。
今冷蔵庫に2本、気になって買ったジュースがありますね~。
そのうち誰かが飲むハズ。
夢 | 2010年02月05日(金) 11:16 | URL | コメント編集

●No title

>>夢さん
買いに行ったら苺はなく、桃のカルピスサワーしかありませんでした。
なにせ嫁さんが臨月なので、あまり酒は飲んでられないのですよ。
結局飲んでますけど。
要人(かなめびと) | 2010年02月06日(土) 08:39 | URL | コメント編集

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