2012'11.27 (Tue)
幽霊の正体みたり!
二歳になる娘を寝かしつけていた時の話しです。
なかなか寝ようとしない娘に困った私は、まぁ全国の親子さんなら一度は使うであろう手段を行使しました。
「早く寝ないと幽霊が来るよ~」
すると怖がって布団に潜ろうとする娘。成功です。
他にも鬼が来るバージョンもあるのですが、ふと疑問に思いました。
この娘、幽霊って何だか知っているのだろうか?
ある程度、大人になれば霊魂や呪怨の類いが如何なるものか認識するでしょう(実在するかは別にして)。
しかし物心つかない二歳児が幽霊を恐れるとは、これ如何に?
もしや生き物の潜在意識として幽霊を恐れている。だとすればこれは幽霊に対する認識を改めなくてはならないきっかけになるのでは! と幽霊完全否定派の私は思いました。
そこである実験を思い付いたのです。
「幽霊」以外のもので同様のシチュエーションを行なったら、二歳児はどんな反応を示すだろうか?
つまりこうです。「◯◯が来るぞ~」のところに全く恐れる必要のない単語を入れてみるのです。
鬼、は結構使いましたが、鬼は恐いという先入観があるからでしょう(ナマハゲや童話の泣いた赤鬼など)
曖昧過ぎず物質的な単語も違う気がする。冷蔵庫や一酸化炭素、違う…。いや、一酸化炭素は色々な意味で恐い。
そこで頭に浮かんだ、ある人物を使うことに決めました。
「早く寝なさ~い」
「きゃっきゃっ♪」
「あーあ、パパ知らないよ」
「?」
「早くしないと、アレが来るよ…」
「!」
「アレっいうのは…」
「((((;゚Д゚)))))))」
「…糸井重里」
ハッとして震えながら布団に潜りこむ娘!
布団の端から顔を覗かせる娘に訊ねます。
「糸井重里、恐い?」
「…うん」
成功です! 実験は成功しました!
二歳児の娘は幽霊という存在ではなく、単にシチュエーションを恐れていただけでした!
ちなみに
「ねえ、糸井重里って何か分かっている?」
「えっ」
素の反応をする娘。
結局、糸井重里が何か分からず恐がっているようです。
それ以来、娘はよく分からない「いといしげさと」を恐がるようになりました。
六歳の息子は笑い転げ、嫁は呆れています。
何に怯え、何に恐れるかは人それぞだと思います。
でも「オカルト」や「幽霊」と呼ばれるものの正体が、チラリと見えた気がしました。
ちなみに糸井重里さんは昔テレビに出ていたタレントです。
「愛しさと 切なさと 糸井重里~♪」と唄うと、スゴく語呂がいいです。
過去の作品集です。
三題噺カテゴリはこちら♪
傲慢に書き綴ったル・ヴィアンディエ
どうやら俺は過去のフランスへタイムスリップしてしまったらしい。受け入れたくないが、これが真実だ。
駄・ランプ
だからまさか、高校生になって本当にランプの魔人と出会うことになるとは夢にも思わなかった。
当時の熱が一気に再発して、鼻血を出してぶっ倒れると懸念したが、幸いにも一回目の願いが「救急車呼んで」にならなくて済んだ。
いや、残念ながらといった方がいいだろう。
何故ならそのランプの魔人である女子大生のリイナは、面倒くさげにこう言ったのだ。
「はい、じゃあね。さっさと願い事を三つ……いや二、やっぱり一つだけにして下さい。ダルいんで」
眠い目をこすり、はだけたパジャマを身にまとったランプの魔人を前に、僕の幼い頃の夢は儚くも音を立てて崩れ落ちていった。
私の星乞譚。~孤独なライオンと小さな王~
これはまだ、夜の天空に今の半分以上も星がなかった頃のお話。
そして星を乞い願い、星座を結ぶことを強く望んだ人々のお話。
なんしきっ!
困惑したように小首を捻って考え込む安西。テニス、まではもちろん知っているが、ソフトテニスという単語に解釈がない。
「なに? テニスってソフトとかハードとかってあるの? なんだかコンタクトレンズみたいね」
儀式人の楽園
ここ、『フェリスタシオン迎賓館』は幸福と輝きに満ち溢れた、一つの楽園のようなものだ。
結婚式の主役はあくまで新郎新婦だが、
そんな主役に仕える我々、一人一人のスタッフにとってここは『儀式人の楽園』なのである。
「萌え」と剣
24年前に生き別れになった父親・邦夫に会うため東京に向かう正宗。彼の胸の中には歓喜と不安が葛藤を繰返していた。
何故ならば、父が指定した再開の場所は「メイド喫茶」だったから…。
父と息子。萌えと武士道。メイド喫茶と理想のサービス。これはそんなお話です。
「ヨーグルト……。……いいえ、ケフィアです!」
どこまでもひたむきで、真っ直ぐで、目の奥に強さを秘めた瞳を輝かせる彼女。
その瞳に見つめられると、僕は心の底にある淡い気持ちを再認識させられてしまう…。
あぁ、初めて会った時から、彼女のこの瞳に惹かれていたのだ、と。
そして彼女がそうしたように、僕も心の中で決意をあらたにした。それは、何があろうとも、彼女を守るということだった。
華奢な体に不釣り合いなほど、力強く前を向き続ける瞳を、僕は守ってみせる…!
なかなか寝ようとしない娘に困った私は、まぁ全国の親子さんなら一度は使うであろう手段を行使しました。
「早く寝ないと幽霊が来るよ~」
すると怖がって布団に潜ろうとする娘。成功です。
他にも鬼が来るバージョンもあるのですが、ふと疑問に思いました。
この娘、幽霊って何だか知っているのだろうか?
ある程度、大人になれば霊魂や呪怨の類いが如何なるものか認識するでしょう(実在するかは別にして)。
しかし物心つかない二歳児が幽霊を恐れるとは、これ如何に?
もしや生き物の潜在意識として幽霊を恐れている。だとすればこれは幽霊に対する認識を改めなくてはならないきっかけになるのでは! と幽霊完全否定派の私は思いました。
そこである実験を思い付いたのです。
「幽霊」以外のもので同様のシチュエーションを行なったら、二歳児はどんな反応を示すだろうか?
つまりこうです。「◯◯が来るぞ~」のところに全く恐れる必要のない単語を入れてみるのです。
鬼、は結構使いましたが、鬼は恐いという先入観があるからでしょう(ナマハゲや童話の泣いた赤鬼など)
曖昧過ぎず物質的な単語も違う気がする。冷蔵庫や一酸化炭素、違う…。いや、一酸化炭素は色々な意味で恐い。
そこで頭に浮かんだ、ある人物を使うことに決めました。
「早く寝なさ~い」
「きゃっきゃっ♪」
「あーあ、パパ知らないよ」
「?」
「早くしないと、アレが来るよ…」
「!」
「アレっいうのは…」
「((((;゚Д゚)))))))」
「…糸井重里」
ハッとして震えながら布団に潜りこむ娘!
布団の端から顔を覗かせる娘に訊ねます。
「糸井重里、恐い?」
「…うん」
成功です! 実験は成功しました!
二歳児の娘は幽霊という存在ではなく、単にシチュエーションを恐れていただけでした!
ちなみに
「ねえ、糸井重里って何か分かっている?」
「えっ」
素の反応をする娘。
結局、糸井重里が何か分からず恐がっているようです。
それ以来、娘はよく分からない「いといしげさと」を恐がるようになりました。
六歳の息子は笑い転げ、嫁は呆れています。
何に怯え、何に恐れるかは人それぞだと思います。
でも「オカルト」や「幽霊」と呼ばれるものの正体が、チラリと見えた気がしました。
ちなみに糸井重里さんは昔テレビに出ていたタレントです。
「愛しさと 切なさと 糸井重里~♪」と唄うと、スゴく語呂がいいです。
過去の作品集です。
三題噺カテゴリはこちら♪
傲慢に書き綴ったル・ヴィアンディエ
どうやら俺は過去のフランスへタイムスリップしてしまったらしい。受け入れたくないが、これが真実だ。
駄・ランプ
だからまさか、高校生になって本当にランプの魔人と出会うことになるとは夢にも思わなかった。
当時の熱が一気に再発して、鼻血を出してぶっ倒れると懸念したが、幸いにも一回目の願いが「救急車呼んで」にならなくて済んだ。
いや、残念ながらといった方がいいだろう。
何故ならそのランプの魔人である女子大生のリイナは、面倒くさげにこう言ったのだ。
「はい、じゃあね。さっさと願い事を三つ……いや二、やっぱり一つだけにして下さい。ダルいんで」
眠い目をこすり、はだけたパジャマを身にまとったランプの魔人を前に、僕の幼い頃の夢は儚くも音を立てて崩れ落ちていった。
私の星乞譚。~孤独なライオンと小さな王~
これはまだ、夜の天空に今の半分以上も星がなかった頃のお話。
そして星を乞い願い、星座を結ぶことを強く望んだ人々のお話。
なんしきっ!
困惑したように小首を捻って考え込む安西。テニス、まではもちろん知っているが、ソフトテニスという単語に解釈がない。
「なに? テニスってソフトとかハードとかってあるの? なんだかコンタクトレンズみたいね」
儀式人の楽園
ここ、『フェリスタシオン迎賓館』は幸福と輝きに満ち溢れた、一つの楽園のようなものだ。
結婚式の主役はあくまで新郎新婦だが、
そんな主役に仕える我々、一人一人のスタッフにとってここは『儀式人の楽園』なのである。
「萌え」と剣
24年前に生き別れになった父親・邦夫に会うため東京に向かう正宗。彼の胸の中には歓喜と不安が葛藤を繰返していた。
何故ならば、父が指定した再開の場所は「メイド喫茶」だったから…。
父と息子。萌えと武士道。メイド喫茶と理想のサービス。これはそんなお話です。
「ヨーグルト……。……いいえ、ケフィアです!」
どこまでもひたむきで、真っ直ぐで、目の奥に強さを秘めた瞳を輝かせる彼女。
その瞳に見つめられると、僕は心の底にある淡い気持ちを再認識させられてしまう…。
あぁ、初めて会った時から、彼女のこの瞳に惹かれていたのだ、と。
そして彼女がそうしたように、僕も心の中で決意をあらたにした。それは、何があろうとも、彼女を守るということだった。
華奢な体に不釣り合いなほど、力強く前を向き続ける瞳を、僕は守ってみせる…!
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